2010 Fiscal Year Annual Research Report
がんの骨転移に対する物理化学的および分子生物学的治療の開発に関する研究
Project/Area Number |
22591654
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
加藤 公 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20303729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松峯 昭彦 三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00335118)
中村 知樹 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50467362)
里中 東彦 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60515485)
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Keywords | Acridine Orange / hyperthermia / 骨転移 / minimally invasive surgery / NF-kappa B decoy / ラジオ波焼灼術 |
Research Abstract |
研究目的(a.炎症性サイトカインや細胞接着因子を著しく抑制するNF-kappaB decoyによる骨転移の浸潤増殖抑制を動物実験での確認と臨床応用への展開b.磁性体交流磁場温熱療法による転移病巣の制御とその臨床応用c.アクリジンオレンジ光線力学療法によるminimum invasive surgery(最小侵襲手術)の確立d.ラジオ波焼却法による脊椎転移の制御とその臨床応用)に対して平成22年度は以下の研究成果を報告した。b.に関しては磁場発生装置を使用して実際に転移性骨腫瘍に対して臨床応用を行っており、その結果比較的良好な骨形成が得られ、放射線照射と比較しても遜色ない結果であった。また現在磁性体を,骨転移モデルに対してどのような形状で用いれば最大の効果が期待できるかなども含めて進行中である。またcに関しては骨肉腫モデルのマウスの血管内にacridine orangeを注入し、その転移抑制効果を示し報告した。また臨床的には縮小手術により患肢機能を温存しつつ、腫瘍制御がえられたという結果が得られ、すでに報告している。原発性腫瘍に対する効果は期待できるという結果に基づき、次年度以降はacridine orangeを骨転移モデルのマウスに使用する予定である。局所投与に加え、全身投与に関する実験も行い、骨転移に対する最小侵襲手術の確立を目指す。a.に関してはNF-kappaB decoyがLM8細胞株を用いて肺転移を抑制する結果はすでに得られており、今後骨転移抑制効果をさらに検討する予定である。d.に関しては骨転移に対して現在ラジオ波をすでに臨床応用しており、症例がある程度得られた段階で報告する予定である。
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Research Products
(4 results)