2010 Fiscal Year Annual Research Report
骨折治癒におけるリコンビナント線維芽細胞増殖因子とビスホスフォネートの協調効果
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22591661
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
片岡 晶志 大分大学, 医学部, 准教授 (40301379)
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Keywords | 骨リモデリング / rhFGF-2 / ビスホスフォネート / 骨質 / 血管新生 |
Research Abstract |
目的 骨折治癒遷延に対してリコンビナントヒト線維芽細胞増殖因子-2(rhFGF-2)の徐放性製剤を用いた治療法の開発を目指す。 結果 rhFGF-2の徐放担体としてハイドロゲルを用いてラット大腿骨骨折モデルにおいて検討した。軟X線撮影、病理組織学的検討ならびに力学的検討により治療効果を評価した結果、骨癒合率、骨強度試験ともに有意に改善されていた。またrhFGF-2とビスホスフォネートとの協調効果についても検討を加え、期待した通りの結果が得られた。 (1)ラット大腿骨骨折モデルにおけるハイドロゲル+rhFGF-2の効果の検討 1.対象:Sprague Dawleyラット雄、10週齢、体重300g 45匹 2.全身麻酔下,45匹のラット大腿骨骨折モデルを作成 3.45匹のラットをコントロール群(ハイドロゲルのみ)、rhFGF-2低容量群(rhFGF-25.0μg)、rhFGF-2高容量群(rhFGF-2 20.0μg)の3群に 4.1週ごとに体重測定(体重増加の有無はラットのコンディションを反映するため) 5.手術6週間後に右大腿骨を摘出し、軟X線撮影と病理組織学的検討をおこなう。軟X線撮影像から骨癒合の判定の有無と骨癒合した標本での仮骨の面積を評価する。さらに病理組織標本から架橋形成、骨陵の大きさ、細胞浸潤の程度など検討 6.生体力学的試験(3点曲げ試験)
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