2011 Fiscal Year Annual Research Report
超音波バブルリポゾームを用いた新規抗癌剤デリバリーシステムによる肉腫標的治療
Project/Area Number |
22591662
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
横内 雅博 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80359976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮 節郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30178371)
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Keywords | 骨肉腫 / 化学療法 / 超音波 / ドラッグデリバリーシステム / マイクロバブル |
Research Abstract |
本研究の目的は骨肉腫に対する標準的化学療法におけるKey Drugであるドキソルビシン(DOX)に現在臨床応用されている超音波造影剤(マイクロバブル)と治療的超音波エネルギーを応用することで新規ドラッグデリバリーシステムを構築し、これを薬剤耐性骨肉腫に対する新規治療法へと結び付けていくことである。昨年得られた結果をもとに新規ドラッグデリバリーシステムを使用した抗癌剤の骨肉腫細胞に対する効率よい導入条件のもとで研究を継続した。マウスを使用したin vivoの実験系ではDOX単独使用群に比べドラッグデリバリーシステムを使用することで、骨肉腫担がんマウスの生存率が有意に延長できることが確認できた。これはひとつは局所の腫瘍に対する効果の増強作用によるものと考えられる。またその詳細なメカニズムは不明であるが、肺転移の結節数も抑制されており、この結果も生存率延長に寄与したと考えられた。今後は肺転移抑制のメカニズムについてもさらに詳細な検討を加えていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果を英文に投稿し、一定の評価を得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りすすめていく。
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Research Products
(3 results)