2012 Fiscal Year Annual Research Report
Smoothenedの機能とシグナルクロストーク解明による骨肉腫分子標的治療開発
Project/Area Number |
22591663
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山元 拓哉 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40381157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮 節郎 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30178371)
瀬戸口 啓夫 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任准教授 (40423727)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 骨肉腫 / Hedgehog / GLI2 / 転移 |
Research Abstract |
研究の目的:我々は骨肉腫の発生・増殖・転移におけるHedgehogシグナルの機能の解析を行ってきた。Hedgehogシグナルの骨肉腫における機能を詳細に解析し、他のシグナル経路とのクロストークを含め、転移のメカニズムを明らかとし、骨肉腫の新規分子標的治療法の確立に貢献する。 方法と結果:1. 定量的PCRにより、ヒト骨肉腫細胞株及び臨床検体においてGLI2の発現上昇を認めた。GLI2結合配列を用いた luciferase assayにて骨肉腫細胞におけるGLI2転写亢進を認めた。2.阻害剤やsiRNAを用いてGLI2を抑制すると、正常骨芽細胞では増殖抑制作用を示さないが、骨肉腫細胞では増殖が抑制された。3. GLI2の抑制により、骨肉腫細胞株がG1 arrestを起こしていた。4. 恒常活性型GLI2強制発現により、間葉系幹細胞株の増殖は促進し、細胞周期は正に制御されていた。5. GLI2 shRNAを導入した骨肉腫細胞株をヌードマウスに移植すると、腫瘍増殖が抑制され、生存期間も延長した。6. 骨肉腫においてGLI2をノックダウンすると細胞の浸潤能・転移能がin vitroで低下した。GLI2強制発現により、間葉系幹細胞株の浸潤能が亢進した。7. GLI2 shRNAを導入した骨肉腫細胞株をヌードマウスに移植すると、肺転移巣が減少し、生存期間が延長した。考察:骨肉腫においてGLI2の機能を制御すると、細胞増殖・細胞浸潤を抑制できることを見いだした。近年になり、様々な薬剤にHedgehog シグナル抑制作用があることが報告されている。我々の研究を臨床応用するために低分子化合物によるHedgehogシグナル抑制による骨肉腫増殖・転移抑制の研究を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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