2013 Fiscal Year Annual Research Report
再生医療技術を用いた同種骨移植の再活性化に関する研究
Project/Area Number |
22591669
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
田中 康仁 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30316070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤間 保晶 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (60448777)
赤羽 学 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (40326327)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | allograft / mesenchymal cell / hydroxyapatite / tri-calcium phospate / irradiation / osteogenesis / tissue engineering / angiogenesis |
Research Abstract |
薬剤による骨形成促進をめざし、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤使用の検討を行った。ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤を過去の文献に基づき、培養により獲得した骨髄由来間葉系細胞を搭載させた放射線照射による細胞致死処理を施した同種骨を移植したラットに同剤を2週間連続投与した。その結果、肉眼的には移植骨周囲の血管新生が顕著に認められた。骨新生に関しては、組織学的顕鏡評価からは、投与しなかったときと比較して同レベルか、あるいは若干新生骨が多く認められたが、サンプル間較差があった。遺伝学的にアルカリフォスファターゼ(ALP)、オステオカルシン(OC)、血管形成促進因子(VEGF)を測定したところ、各種mRNAの発現量はポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤投与群で上昇する傾向を認めたが、有意差をみとめるまでの安定した結果には至っていない。このin vivoでの評価に加え、in vitroでの細胞レベルでのポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤の影響をみるために、in vitro骨形成の検討を行った。骨髄由来間葉系細胞をプレート上で培養し、培地交換時に骨形成促進因子(デキサメサゾン)の有無に加え、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤の有無という条件を加え、生化学的に検討した(ALP活性測定、OC量測定)。その結果、同剤単独投与では骨形成が現在は認められておらず、同剤が単独で骨形成促進因子として働く作用がない傾向が認められた。しかし、骨形成因子との併用によりALP活性、OC量が上昇する傾向が一部認められている。現在、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤の投与量、投与のタイミングについて検証を続けている。 薬剤投与による骨形成能の改善に対する検討を今後も続けていく予定で、もし将来的に見出すことが可能になれば、手術侵襲のない経口あるいは経静脈投与による治療の道が開ける可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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