2012 Fiscal Year Annual Research Report
骨肉腫の化学療法と免疫療法の有効性向上に関する研究
Project/Area Number |
22591671
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
麸谷 博之 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30248140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 訓 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40441290)
寺田 信行 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50150339)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 悪性骨腫瘍 / 骨肉腫 / 免疫療法 / 化学療法 / 肺転移 |
Research Abstract |
骨肉腫の転移を抑制する上で, 抗癌剤のみの治療には限界が指摘されている. 我々は、Interleukin-18による免疫療法と抗癌剤の併用療法による骨肉腫の転移抑制効果を マウス骨肉腫モデルで示している. この免疫療法の効果を増強するために、ヒストン蛋白アセチル化阻害剤であるバルプロン酸がヒト骨肉腫細胞株の免疫細胞感受性に及ぼす効果を検討し、バルプロン酸は、細胞膜NKG2D ligand (MICA, MICB)の発現を増加させると同時に遊離MICA, MICBの産生を抑制する事を既に明らかにしている. 24年度は、このバルプロン酸による遊離MICA, MICBの産生抑制は、細胞膜のMICA, MICBを切断するmatrix metalloprotease (MMP)-9の産生抑制による事を明らかにした.更にバルプロン酸とDNAメチル化阻害剤であるヒドララジンの併用が骨肉腫細胞の免疫細胞に対する感受性に及ぼす効果を検討し、両薬剤を併用することにより,骨肉腫細胞において1) 遊離のFasを増加させないが、細胞膜Fas発現を増加させる, 2) 細胞膜のMICA, MICBの発現を増加させるが遊離MICA, MICB産生は減少させる、3)NK細胞に対する骨肉腫細胞の感受性を単独使用の場合よりも更に亢進させる事を明らかにした. さらに、免疫細胞感受性亢進作用に加えて、バルプロン酸には、ヒト骨肉腫細胞のvascular endothelial growth inhibitor (VEGI)の産生を増加させると共にvascular endothelial growth factor (VEGF)の産生を抑制し、ヒト骨肉腫細胞の血管新生を抑制する作用もある事を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)