2011 Fiscal Year Annual Research Report
生体吸収材料および成長因子を用いた肩腱板修復促進法の開発
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22591688
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
森原 徹 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (90336735)
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Keywords | 肩 / 腱板 / 生体吸収材料 / 成長因子 / 徐放 |
Research Abstract |
肩関節痛の原因である肩腱板断裂の修復の促進を目的に、BMP-7(成長因子)を、徐放機能をもつゼラチンハイドロゲル(生体吸収材料)に含浸させて、腱断裂修復部位での有効局所濃度を保つ工夫を検証することが当研究の目的である。 RIガンマシンチグラフィーを用いて、ヨード放射性元素で標識したBMP-7をラットの肩に投与し、ゼラチンハイドロゲルを用いた群と用いない群では術後2週目まで有意にBMP-7の残留量が高いという結果が得られた。 また、ラットによる腱板断裂モデルにおいて、術後4週目において、組織学的にも力学的にも良好な結果を得ている。 組織学的な結果であるが、成長因子徐放群においては、腱骨付着部に術後4週間と早い段階で正常の腱骨付着部に認められるような石灰化軟骨層が確認できた。 現在、経過観察期間を術後2、4、8週目とし有効性を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験結果を得るための動物モデル作成を完了し、評価を進めている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
術後2、4、8週目で動物モデルの組織をサンプリングし、組織学的評価・画像評価を行う。 その後、定量化したデータを解析し、研究計画を完了する予定である。
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