2012 Fiscal Year Annual Research Report
高血糖で吸入麻酔薬の心筋保護が抑制されることに対してスタチンが及ぼす影響
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22591710
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田中 克哉 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30263841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大下 修造 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60144945)
堤 保夫 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (90523499)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 吸入麻酔薬 / イソフルラン / 心筋保護効果 / スタチン / 高血糖 |
Research Abstract |
我々は吸入麻酔薬イソフルランが心筋虚血再灌流傷害に対して心筋を保護することを報告してきた。しかし、その恩恵的な効果は高血糖状態で減弱することも報告した。近年、スタチンには単に高脂血症の治療薬だけでなく、AktやeNOS活性化を誘発して、心筋保護効果を含む様々な薬理作用が報告されている。そこで高血糖状態でスタチンの投与が吸入麻酔薬の心筋保護効果を高めるかどうか検討した。 昨年度および一昨年度は、ウサギの心筋虚血再灌流モデルで再灌流5分前にSimvastatin 1mg/kgを投与することで、心筋保護効果が誘発できるか調べていた。しかし、スタチンで静脈投与できる製剤はないので、より臨床に近い状態でも心筋保護効果を誘発するか心筋梗塞サイズの測定を行い調査した。これまでと同様に13週齢オス日本白色種のウサギを用いて実験を行った。Simvastatin投与群は3mg/kg/dayを3日間内服させた。その後、全てのウサギで冠動脈前下行枝の枝を30分間閉塞して、3時間再灌流した。CON群は虚血再灌流のみ、SIM群はスタチン3日間投与後実験、ISO群はイソフルランを再灌流直後に5分間1MAC投与、SIM+ISO群はスタチンとイソフルラン併用、さらにグルコース持続静脈内投与で血糖値を300mg/dLの高血糖にして、同様の4群を実験し、心筋梗塞サイズを比較した。 その結果、正常血糖では、SIM群、ISO群、併用群で有意にCON群と比較して心筋梗塞サイズが減少し、心筋保護効果を発揮した。しかし、高血糖状態ではスタチンとイソフルランによる心筋保護効果は棄却された。一方で、高血糖状態でもスタチンとイソフルラン併用群では心筋保護効果は温存された。これは、スタチンは短期間投与でも、高血糖による吸入麻酔薬の心筋保護効果抑制作用を減弱して、心筋保護効果を復活させる可能性がある事を示している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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