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2010 Fiscal Year Annual Research Report

幼若脳組織の神経活動に対する麻酔薬の作用の解明

Research Project

Project/Area Number 22591712
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

安藤 富男  横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (00193110)

KeywordsGABA_A受容体 / 新生児 / 幼若脳 / 麻酔薬 / ミダゾラム / 細胞内Ca濃度
Research Abstract

生後7日の新生児SDラットをエーテル麻酔下に断頭し、海馬、大脳皮質を含む前額断の脳スライスを作成した。蛍光色素Fura-2を負荷し、蛍光顕微鏡を用いて大脳皮質および海馬CA3 pyramidal neuronついて蛍光観察を行い、Ca imagingにより細胞内Ca濃度を測定した。
当初、Fura-2負荷および測定中の人工脳脊髄液(aCSF)の液温を35-37℃に設定したところ測定開始数分ないし8分後から蛍光比が明らかな増加を示した。安定した蛍光比を得られる潅流液温、ブドウ糖濃度、潅流速度などの条件を検討した。室温での蛍光色素負荷は長時間でも十分な細胞内取り込みが不十分であったため、pluronic F127を加えて負荷を行い測定も室温とした。この条件では、12-13分程度まで蛍光比の増加はごくわずかであり、KCl濃度を2.5mMから25mMへと増加させると、可逆的に蛍光比が増加するのが観察できた。これにより、Ca imagingにより細胞内Ca濃度を測定する実験系が適切に働いていることが確認できた。
この条件で、glutamateまたはGABAを潅流により投与したところ、glutamateでは蛍光比の増加を認めたが、GABAでは明らかな蛍光比の増加は見られなかった。原因として不適切な測定対象の選択とともに、潅流速度の問題が考えられた。すなわち、脳内の部位によって細胞内Cl濃度が異なり、GABAA受容体刺激時の反応が異なること。また、GABAA受容体活性化による脱分極、細胞内Ca濃度増加はGABA作用の始まりの一過性反応であり、投与が緩徐な場合認められない可能性が考えられる。これらの点について検討中である。

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Published: 2012-07-19  

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