2012 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリアによる細胞死調節機構を応用した脳保護法の開発
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22591717
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
飯島 毅彦 昭和大学, 歯学部, 教授 (10193129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 晶子 昭和大学, 歯学部, 助教 (00551227)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | FRET / apoptosis / caspase8 / propofol / Bid / neuronal death / anesthetics |
Research Abstract |
本年度はこれまでのFRET解析の方法論をまとめて、論文として発表した。Nakazawa H, Nishimura A, Suga K, Mishima T, Yorozu T, Iijima T. FRET-based evaluation of Bid cleavage in a single primary cultured neuron. Neurosci Lett. 2012 Dec 20. さらに研究を進め、caspase8の切断酵素が活性化するとFRETが消失するプローブを導入したtgマウス(系統名:C57BL/6J-Tg(CAG-SCAT3)18Miur理研リソースNo:RBRC03114)胚から孵化させ、vectorの導入では十分に観察できなかったcaspase8活性を可視化する蛍光をすでに遺伝子上に発現しているマウスを実験に利用できるようになった。現在、麻酔薬の幼弱脳における障害作用を検討するためにプロポフォールをこれらの細胞に負荷することによるcasapase8活性の変化をFRET解析により観察している。プロポフォールによるアポトーシスの誘導を実験的に示すには、その濃度および潜時を特定しなければならない。そのため、基礎実験としてマウス培養細胞のプロポフォールを負荷した際のcaspase8活性をwestern blottingにて定量解析し、実験モデルの構築を行っている。この結果によりプロポフォールによるcaspase8活性をFRETにて確実に観察するモデルを構築することを目標としている。今後さらに検討を進め、tgマウスを用いて生体内でアポトーシスの誘導を観察できるモデルを開発していきたい。このモデルが実現すれば麻酔薬による脳障害の機能解明に貢献することができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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