2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本におけるモニタード・アネスセジア・ケアの安全性と有効性の検討
Project/Area Number |
22591725
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
飯嶋 哲也 山梨大学, 医学部・附属病院, 講師 (70324209)
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Keywords | MAC / PCA |
Research Abstract |
平成22年度は山梨大学医学部附属病院におけるモニタードアネスセジアケア(MAC)の現状把握およびMACの安全性に関する前向き調査を行うための基盤整備を中心に研究を行った。 【現状把握】 1.アンケート調査:院内医師を対象に、聞き取り調査を実施し、MACの対象症例として従来施行してきた肝細胞癌に対する経皮的ラジオ波焼灼術、カテーテルインターベンションによる各種腫瘍に対する塞栓術、子宮癌に対する腔内照射に加えて、前立腺がんに対する小線源療法時の線源埋込の疼痛管理が対処疾患であることが判明した。 2.遡及的調査:これまで行ってきたRFAに対するMACを施行された症例を対象における有害事象(呼吸抑制など)の頻度を診療録などから調査し日本麻酔科学会第57回学術集会にて発表した(学術誌に投稿予定)。山梨大学医学部附属病院では2009年1年間で78例に対してMACを施行。そのうち胃がんに対する内視鏡した粘膜剥離術(ESD)において1例呼吸抑制が認められた。ESDなど気道を共有する医療行為に関しては、安全性を確保するためには気管挿管による気道確保を行う必要があると考えられた。 3.前向き調査:平成23年度に施行する前向き調査の準備段階として、従来行っているラジオ波焼灼術時の痔痛管理を施行する患者を対象に実施前後に心電図検査を行う体制を構築した。これは静脈内自己調節鎮痛法により投与する薬剤の安全性を評価するためにQT間隔を専用のQT計測ソフトをQTD-2(フクダ電子社製)を用いて行うものである。平成23年度中に前向き調査を行う予定である。 【海外視察】 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校附属病院を視察した。MACは主に麻酔科医および麻酔看護師が麻酔科医のスーパーバイズ下に施行されていた。いわゆる手術外での全身麻酔に準じた形式で施行されていた。費用に関しては再調査予定である。
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Research Products
(3 results)