2010 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子多型が麻薬性鎮痛薬の鎮痛効果と副作用に及ぼす影響に関する臨床的研究
Project/Area Number |
22591747
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
林田 眞和 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80251289)
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Keywords | 疼痛管理学 / 遺伝子多型 / 麻薬感受性 / 疼痛感受性 / 手術痛 / 術後痛 |
Research Abstract |
平成22年度は、埼玉医科大学国際医療センターのアイアールビーへの研究申請と認可、さらには埼玉医科大学の親アイアールビーへの研究申請と認可に時間を要したため、100症例の臨床データ集積目標中、84症例の臨床データに留まった。具体的には、腹腔鏡補助下大腸切除術を受ける患者86症例より研究同意を取得し、途中で開腹手術に移行した2症例を除外した84症例において、手術・全身麻酔中の麻薬(レミフェンタニル)の必要量、手術後24時間の患者自己管理鎮痛法(PCA)による麻薬(フェンタニル)必要量、術後2時間、4時間、6時間、12時間、18時間、24時間の痺痛(VAS)スケール、嘔気・嘔吐、呼吸抑制などの臨床データを集積するとともに、麻酔中に10mL採血して、DNA試料を採取した。 最終目標として、Human Omni Express-12遺伝子網羅解析キットによる遺伝子網羅関連研究(GWAS)を設定したが、GWAS解析目標症例数(100症例)に達しなかったため、平成23年度早々に100例分のデータ集積時点でGWAS解析施行予定である。ただし、途申段階の遺伝子部分解析による予備試験により、セロトニン5・HT2A受容体の遺伝子多型、GIRKチャネルサブユニットGIRK3の遺伝子多型、μオピオイド受容体遺伝子の遺伝子多型が術後鎮痛薬の必要量に影響を及ぼす傾向が認められたため、その成果を下記学会および雑誌で発表した。
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Research Products
(8 results)