2012 Fiscal Year Annual Research Report
組織内エストロゲン定量による前立腺疾患リスクおよび伸展予測
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22591760
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
柴田 康博 群馬大学, 医学部, 講師 (90344936)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / ホルモン / 代謝 |
Research Abstract |
平成24年度は平成22年度から着手した前立腺周囲脂肪組織でのステロイド代謝の検討をさらに進め、20名の前立腺癌前立腺全摘出術症例より採取した前立腺周囲脂肪組織でのステロイドホルモン代謝酵素遺伝子発現を追加確認し、またprogesterone, androstenedione (AD), dehydroepiandrosterone (DHEA), testosterone (T), dihydrotestosterone (DHT), estrone (E1), estradiol (E2)のステロイド代謝経路に関わるステロイドホルモンの存在を再確認した。蛋白レベルでの脂肪組織内ステロイドホルモン代謝を証明するために、平成24年度に行った、CYP17によるホルモン代謝の検討に加えて、同位体ラベルしたADおよびTを用いてCYP19や5α還元酵素(SRD5A)による代謝について検討した。13Cラベルした基質と脂肪組織をインキュベートし、代謝産物をLC-MS/MSで定量したところ、E1, DHTへの代謝が検出され、脂肪組織内でCYP19およびSRD5Aによる代謝が行われており、活性型の性ホルモンが産生されていることが証明された。この結果は脂肪組織が各種活性性ステロイドホルモンの前立腺への供給源となっている可能性を示す重要なものである。また、前立腺組織内でのエストロゲンを含む性ステロイド定量も併行して行い、再燃前立腺癌組織内ではDHEAが低値で、Tが高値、T/DHT濃度比は非再燃例に比較して高値であった。また前立腺組織内のエストロゲン濃度はE1 23.26 pg/g, E2 20.81 pg/gであり、アンドロゲン除去療法によりエストロゲン濃度はそれぞれ8.92 pg/g, 4.95 pg/gと低下していた。今後症例数を増やし、引き続き研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)