2010 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外環境による前立腺・膀胱の発生や形態形成の制御機構
Project/Area Number |
22591764
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
杉村 芳樹 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90179151)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木瀬 英明 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80293786)
長谷川 嘉弘 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10402687)
石井 健一朗 三重大学, 大学院・地域イノベーション学研究科, 研究員 (90397513)
|
Keywords | 細胞外マトリックス / 前立腺 / 膀胱 / テネイシンC / 形態形成 / 間質-上皮の相互作用 / 二核細胞 / 組織組み替え実験 |
Research Abstract |
前立腺は男性ホルモン(アンドロゲン)依存性の臓器であり、その発生・分化・成長にはアンドロゲンが必要不可欠である。そこで、3週令のテネイシンC(TN-C)ノックアウト(KO)マウス(♂)もしくはwild type(WT)マウス(♂)に3mg/Kgジヒドロテストステロン(DHT)を皮下注射し、血中アンドロゲン濃度を高めたときの変化を病理組織学的に検討した。 【検討1】DHT投与から6, 12, 24時間後にマウスを屠殺し、体重および泌尿生殖器(前立腺、膀胱、尿道)の重量を測定したが、明らかな差は観察されなかった。 【検討2】E-カドヘリンの免疫染色により、上皮細胞における二核細胞の出現率を検討したが、DHT投与により二核細胞の出現率に有意な差は認めなかった。 以上の結果から、TN-C KOマウス前立腺における二核細胞の出現は、前立腺におけるアンドロゲン受容体シグナルの活性化の有無とは関係ないことが判明した。 さらに、次年度に予定している胎生期間充織細胞を用いた網羅的遺伝子発現解析に対する予備検討として、TN-C KOマウスおよびWTマウスの胎生期泌尿生殖洞(E15~E17)を取り出し、トリプシン処理および実体顕微鏡下での解剖にて上皮と間充織細胞を選別し、当科のプロトコールに従って初代培養できることを確認した。
|
Research Products
(4 results)
-
[Journal Article] Naftopidil, a subtype selective alpha 1-adrenoceptor antagonist, suppresses human prostate tumor growth by altering interactions between tumor cells and stroma2011
Author(s)
Hori Y, Ishii K, Kanda H, Iwamoto Y, Nishikawa K, Soga N, Kise H, Arima K, Sugimura Y.
-
Journal Title
Cancer Prevention Research
Volume: 4
Pages: 87-96
Peer Reviewed
-
-
-