2012 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌におけるFESの臨床病理学的意義の網羅的検討
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22591771
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宮田 康好 長崎大学, 大学病院, 講師 (60380888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 英樹 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40235122)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Fes / 前立腺癌 / cortactin / mast cell / Fer |
Research Abstract |
(1)前立腺癌におけるc-Fesの臨床病理学的役割の解明:①前立腺癌自然発生遺伝子改変マウスを用い、正常腺組織から癌細胞に至る過程でc-Fesの発現が増加し悪性度と有意に関係することを明らかにした。また、②ヒト前立腺癌組織でもGleason's scoreやpTステージと有意に関連し、③c-Fes発現が前立腺癌再燃の予後予測因子である事を示唆した。 (2)前立腺癌組織におけるE-prostanoid receptors(EPRs)の臨床病理学的役割の解析:本研究を遂行する過程で、プロスタグランディンE2受容体が重要な役割を果たす可能性に気付き解析を行ったところ、①EP2R、EP3R3発現した癌関連浸潤細胞が血管やリンパ管の新生と関連し、②その結果、前立腺全摘術後の再発や予後に関与する可能性を見出し、③他の泌尿器癌における意義と共に総説にまとめた。 (3)cortactinが腎癌組織で果たす役割の解明:c-Fesの下流分子を検討する過程において、①cortactinのリン酸化が腎癌(RCC)の中でもsarcomatoid RCCにおいて亢進しており、②その悪性度と有意に関連していた。 (4)Ferの腎癌細胞における役割の解析:c-Fesと同じfamilyであるFerについて解析する過程で、①その発現が腎癌細胞のcell linesで異なり、②sh-RNAによる発現制御で腎癌細胞の増殖に強く関与することを初めて見出した。また、③ヒト腎癌組織で、その発現は悪性度や癌の進展と有意に関連し、④多変量解析で有意な予後予測因子であった。 (5)透析腎癌でmast cell果たす役割の解明:c-Fesがその増殖や接着に関与しているmast cellについて検討する過程で、①ある種のmast cellがその悪性度と関連し、②その病理学的役割にstem cell factorやPAR2が関与していた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)