2012 Fiscal Year Annual Research Report
PTENノックアウトマウス前立腺癌モデルを用いたpre-clinical研究
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22591781
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
デベラスコ マルコ 近畿大学, 医学部, 助教 (20449838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 天受 近畿大学, 医学部, 教授 (90213397)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / マウスモデル / ノックアウトマウス / PTEN / Cre-LoxPシステム / 去勢抵抗性がん / マーカー |
Research Abstract |
平成24年度は、PTEN flox/PSA-Creマウス前立腺発癌モデルにおいて、昨年に引き続き、抗アンドロゲン薬・分子標的薬(酢酸クロルマジノン, Everolimus, Sorafenib)の単剤およびコンビネーション療法としての有効性について検討し、癌の増殖抑制とアポトーシスを誘導を認め、この作用は併用療法により有意に強く、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)モデルにおいても併用効果が期待できる結果であった。また、MEK阻害剤やJAK/STATシグナル阻害剤についても同様の研究を行い、有意な抗腫瘍効果を認めた。高脂肪食下による前立腺がん発生・増殖にあたえる影響について、本モデルを用いて検討したところ、高脂肪食がマウス体重や腹腔内脂肪の有意な増加を惹起し、前立腺癌発生を促進するばかりでなく、悪性度の高い癌の発生・増殖進行を助長することが認められた。次に、癌組織を用いたAdipokine profileの検討で発見したLeptinのup-regulationとCRPCモデルを用いて行ったDNAマイクロアレイから得られた細胞外マトリックス蛋白であるLumicanについてもその有用性について検討した。Leptinについては、高脂肪摂取によるLeptinの上昇がSTAT3シグナルのup-regulationを誘導し、その結果として前立腺癌の進行を助長することかわかった。次にLumicanについてはがマーカとして有用性が示唆されたことから、ヒト前立腺癌組織を用いた免疫組織化学的検討にて、前立腺癌上皮のLumican発現とGleason scoreが逆相関を示し、Lumican高発現群が有意に長いPFSを示したことから、予後を決定するバイオマーカとして有用であると思われた。これらの結果については日本癌学会、泌尿器科学会、アメリカ癌学会などにおいて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)