2012 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱収縮に対する尿路上皮のRHO/ROCK,NOの相互作用とムスカリンサブタイプ
Project/Area Number |
22591801
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
山西 友典 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90220425)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 膀胱 / 排尿筋 / 尿路上皮 / Rho / 一酸化窒素 / NO合成酵素 |
Research Abstract |
「目的」尿路上皮の付着したブタ膀胱における、カルバコール濃度―収縮曲線に対するRho-kinase阻害薬Y 27632による弛緩作用に対する、NO合成酵素阻害薬L-NAMEの効果を検討した。 「方法」ブタより膀胱粘膜を付着したまま筋切片標本(2x8mm)を作成し、Krebs液の入ったorgan bathに浸し、1gの張力で吊した。Carbacholの濃度-収縮曲線(CRC)を作成した後組織をKrebs液で洗浄し、Rho kinase inhibitor (Y 27632) 30micro;Mを投与した30分後に2回目の carbachol CRCを作成し、Y 27632のCarbachol収縮反応に対する効果を、最大反応(Emax)、pEC50 (-logEC50)値の変化により検討した。さらにL-NAME、Y 27632(ともに30micro;M)を投与した状態での carbachol CRCを作成し、Y 27632の膀胱収縮抑制反応に対するL-NAMEの効果を検討した。「結果」ControlにおけるEmaxは4.14±0.14gで、Y27632の存在下では2.24±0.39g であり、Controlの54.8±10.9%に減少した(p<0.0001)。L-NAME とY-27632の存在下では、1.44±0.34gであり、Controlの34.4±8.4%に減少した(p<0.0001)。しかし第2CRC(L-NAME 非存在下)と第3CRC(L-NAME 存在下)ではEmaxに有意な差は見られなかった。「結論」粘膜の付着した膀胱平滑筋収縮に対し、Rho kinase inhibitorは45%抑制した。Rho kinase inhibitorの収縮抑制効果にNOS阻害薬は効果が見られなかったので、NOは関与していないものと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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