2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591813
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
田中 幹二 弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (20311540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 麻美 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (30536511)
柿崎 育子 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80302024)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 切迫早産 / プロテオグリカン / ヒト子宮頸管由来培養線維芽細胞 / プロゲステロン |
Research Abstract |
【緒言】早産は新生児死亡の最大の原因であり、その治療法確立は極めて重要である。早産の主因である絨毛膜羊膜(CAM)は主に細菌感染で発症し、種々の炎症性サイトカインが関与している。我々はプロゲステロン(P)が、分娩時頸管熟化に働くヒアルロン酸合成を抑制すること、プロテオグリカン(PG)が抗炎症作用をもつことを報告している。今回PG、Pのヒト子宮頸管細胞に対する抗炎症作用を調べることで早産治療薬としての可能性を検討した。【方法】子宮頸管組織片を培養し得られた線維芽細胞培地にLPSを添加し炎症を惹起。これにPG(0.5、1.0 mg/ml)、P、PG+Pを添加し培養し、IL-6、IL-8産生をELISA法、PCR法で測定した。さらに炎症反応調節に関わるTLR4の発現をWestern blottingで測定した。【結果】LPS添加によりIL-6、8の産生は増加したが、PGは濃度依存的にその産生を抑制した。IL-6産生はLPS単独添加に比較し+PG、+P、+PG+Pの添加で有意に減少。PG+Pの併用ではPG、P単独添加と比較し、さらに有意に減少。IL-8産生も、LPS単独に比較し+PG、+P、+PG+Pの添加で有意に減少。IL-6 mRNAでは、LPS単添加に比較し+PG、+P、+PG+Pの添加でその発現は有意に減少。また、PG+Pの併用ではP単独と比較しさらに有意に減少。IL-8でも、LPS単添加に比較し+PG、+PG+Pの添加でその発現は有意に減少。PG+P4併用はP単独と比較し有意に減少。TLR4はLPSで発現が増強し、+PG、+PG+Pで減弱。【結論】PGがヒト子宮細胞においてLPSで誘導されたTLR4活性化を抑制することで、抗炎症効果を発揮することが明らかになった。PGはPと併用することでさらに強い抑制効果を示し、PGとPの併用が効果的な早産治療となる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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