2011 Fiscal Year Annual Research Report
エストロジェンの増殖抑制作用の発現に関与するmicroRNAの同定
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22591819
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
三井 哲雄 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (20402084)
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Keywords | エストロジェン / 下垂体 / 細胞増殖 / microRNA / シグナル伝達 |
Research Abstract |
エストロジェンの標的細胞である下垂体細胞において、IGF-1依存性の細胞増殖作用に対する、エストロジェンの増殖抑制作用に伴い発現量が変化する遺伝子を複数見出しているが、これら遺伝子発現を調節しているmicroRNA(miRNA)を明らかにするため、下垂体前葉初代培養細胞を実験モデルとして、エストロジェンの投与により発現量が変化するmiRNAをmiRNAマイクロアレイにより網羅的に調べた。 下垂体前葉初代培養細胞に、Vhehicle、IGF-1(30ng/ml)、IGF-1(30ng/m1)及びestradiol(1nM)を投与し、3時間後及び、12時間後に培養細胞からmiRNAを抽出し、EXIQON社のmiRCURY LNA^<TM> microRNA Arrayを使用して、二色法によるマイクロアレイ解析を行った。 その結果、大きく発現量が変動しているmiRNAはそれほど見出せなかったものの、IGF-1単独投与に対して、estradiolの同時投与により、3時間後に、miR-34b,miR-184が、約0.4倍に発現量が減少している事が分かった。また、投与12時間後には、miR-34c,miR-138が約2倍に発現量が増加し、miR-26aが約0.5倍に発現量が減少している事が分かった。さらに、この結果を確認するために、Taqman microRNA Assayによる解析を行った。このことから、これらmiRNAがエストロジェンによる細胞増殖抑制作用に関与している可能性が考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エストロジェンの増殖抑制作用に関与するmiRNAを見出すために、マイクロアレイによう網羅的な解析、さらにReal-time PCRによる詳細な解析を行い候補miRNAを見出し、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、マイクロアレイ解析によって得られた、これらエストロジェンの増殖抑制作用に関与している可能性のあるmiRNA発現変化を、Real-time PCRでさらに詳細な経時変化について調べる。 また、当該miRNAを下垂体前葉細胞に発現させ、細胞増殖に対する影響について調べる。
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Research Products
(5 results)