2012 Fiscal Year Annual Research Report
炎症の観点からみた肥満妊娠と次世代へのエピジェネティクス制御に関する検討
Project/Area Number |
22591821
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
杉山 隆 東北大学, 大学病院, 准教授 (10263005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐川 典正 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエイト (00162321)
村林 奈緒 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10378416)
菅原 準一 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (60280880)
梅川 孝 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80422864)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 妊娠 / インスリン抵抗性 / 肥満 / 炎症 / マウス |
Research Abstract |
本研究の目的は、肥満が妊娠母体および胎児に及ぼす影響を炎症性変化の関与という観点より明らかにするとともに、次世代への影響についてエピジェネティクス制御の視点より高脂肪食摂取による肥満マウスモデルを用いて検討することである。 まず、妊娠中に生じるインスリン抵抗性発現には非妊娠時と同様に脂肪細胞の肥大化とマクロファージの浸潤を介したアディポカインの発現変化が関与することが判明し論文発表した。さらに肥満妊娠ではそれら変化がさらに増強することにより、インスリン感受性組織における糖取り込み低下を介してインスリン抵抗性が増大する可能性も示唆した(Murabayashi N, Sugiyama T, et al. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol, in press)。一方、上記検討において肥満・対照両群間で胎仔重量に差がないことも予想外であった。我々は胎仔のインスリン抵抗性の存在がHFDによる胎仔発育増進に歯止めをかけた可能性を考えている。今回の検討により、インスリン抵抗性は胎仔の脂肪細胞の肥大化やマクロファージ浸潤に伴うアディポカイン調節異常を介したGLUT4発現低下によるものと示唆された(Murabayashi N, Sugiyama T, et al. submitted)。 さらに次世代の検討においては、10週齢の時点で、HFD群の児は正常餌群に比し、血圧上昇、耐糖能低下を呈することより、エピジェネティックな関与の可能性を見出した(Umekawa T, Sugiyama T, et al. submitted)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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