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2011 Fiscal Year Annual Research Report

胎盤の細胞融合におけるMfsd2遺伝子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 22591830
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

盛武 浩  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40336300)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片岡 寛章  宮崎大学, 医学部, 教授 (10214321)
Keywords胎盤形成 / 受動輸送体遺伝子 / Mfsd2
Research Abstract

近年、胎盤に特異的に発現しているSyncytin-2遺伝子の受容体としてMfsd2遺伝子が同定された。培養細胞にSyncytinを強制発現させることにより、本遺伝子には細胞融合を促す機能が判明し、この機能が胎児と母体間の物質交換を担う細胞表面の面積を大きくする事に寄与しているが明らかになった。
我々はMfsd2遺伝子の胎盤形成における機能解析を行うためにMfsd2 KOマウスを作成した。雄雌ヘテロマウスの交配により妊娠マウスを確認した後、胎性期18.5日目に胎仔および胎盤をそれぞれ識別した状態で摘出した。遺伝子型を決定した上で、研究分担者である片岡によりKO胎仔の病理学的検討を行った。胎仔および胎盤にも病理学的には明らかな異常所見は認めず、syncytiotrophoblast layerを中心に検討したが胎盤形成不全の所見を認めなかった。胎盤形成に関与するシグナル伝達系に異常をきたしている可能性を追求するために、胎盤形成関与各遺伝子群の免疫染色を施行したが現段階までの解析では異常を認めていない。また、受動輸送体遺伝子の1つで何らかの糖輸送に関与していることが知られているために、Mfsd2遺伝子KO胎仔線維芽細胞を用いたvitroの実験も平行して行っており、アレイ解析を行ったがWTと比較して有意な発現差を認める既知の重要な遺伝子は存在しなかった。また、細胞周期やアポトーシス刺激に対する感受性を正常マウスと比較検討したが、現在までの解析では明らかな差を認めていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

期待した表現型は現段階までは得られていないが、進捗状況は予定どおりである。

Strategy for Future Research Activity

今後は、現在行っている解析を継続していくとともに、出生マウスが成獣になるまで小さい表現型を示す傾向があるため、その原因も追求していく。成長ホルモンなどの内分泌的ホルモンシグナル伝達機構、骨代謝、性腺系の異常をきたしている可能性もあり、その検索も行う方針である。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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