2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591832
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
佐道 俊幸 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (50275335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40178330)
吉田 昭三 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40347555)
成瀬 勝彦 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70453165)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 早産 / 炎症 / サイトカイン |
Research Abstract |
切迫早産に対する治療法としてウリナスタチン(ビクニン)の腟内投与が行われており、一定の早産予防効果が確認されている。我々はウリナスタチンと同様な構造を有する物質を大豆の一成分として発見し、大豆よりビクニンを大量に精製する技術を開発し、安価に大量に入手することが出来る。したがって、大豆ビクニンが切迫早産の治療薬として使用できるのであれば、医療経済的にも大変意義深いものとなる。 一方、我々は以前より科学研究費補助金を用いて、大豆ビクニンの抗炎症作用について基礎的検討を行ってきた。その結果、大豆ビクニンの添加により細胞内蛋白リン酸化が抑制されること、炎症性サイトカインの産生が抑制されることを明らかにしてきた。 そこで今回は大豆ビクニンによる抗炎症作用をin vivoで確認するため、ビクニンノックアウトマウスを使用する研究を行った。本マウスにLPSを投与すると24時間以内に約80%が死亡するが、大豆ビクニンを経口投与することで死亡率を30%に減じることができた。 以上の結果より、大豆ビクニンには抗炎症作用があることが明らかとなった。今後は炎症により惹起されると考えられている、切迫早産に対して、現在臨床応用されているウリナスタチン(ビクニン)の腟内投与と同等以上の臨床効果が得られるかどうか検討を進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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