2012 Fiscal Year Annual Research Report
単一細胞遺伝子増幅とCDNA再利用定量PCRを用いた卵子形成過程の遺伝子発現解析
Project/Area Number |
22591835
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
持丸 佳之 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80445238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 治 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10464976)
浜谷 敏生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60265882)
山田 朝子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60464955)
久慈 直昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80169987)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 発生・分化 |
Research Abstract |
1.本研究では、マウスをモデルとして卵子形成に関わる遺伝子を抽出するとともに、単一卵子から抽出した試料の至適遺伝子発現解析法を開発することにその目的をおいた。 3年間の研究期間に、1)マウス単一卵子から遺伝子抽出・増幅・発現解析を行うことに成功し、2)体外発育卵子と体内発育卵子の比較により、卵子形成に関わる遺伝子の抽出と卵子体外培養法の実態を解明できた。 単一卵子からの遺伝子抽出には外来RNAをキャリアとして用い、RiboSPIA法により遺伝子増幅後、Agilent社マイクロアレイにて解析した。また卵子形成に関わる遺伝子解析については、7日齢BDF1マウスから採取した前胞状期卵を総培養期間20日間で体外成熟・体外培養し、得られたMII卵子を培養前の前胞状期卵、および体内成熟MII期卵を試料として用い、各々5個から抽出した遺伝子を前述の方法で増幅・遺伝子発現解析した。その結果、Plagl1、Mzf6d、Hyou1等の遺伝子発現量が体外成熟卵子と体内成熟卵子で異なっていた。 2.一方、当初複数遺伝子の発現量を定量的解析するため予定していたcDNA再利用法の単一卵子由来試料への適用については技術的困難性があり、また近年急速に普及したRNA-seq(次世代シークエンサー)解析で数倍の情報量を持って代替することが可能であることが明らかとなり、また我々が単一卵子より抽出・増幅した遺伝子産物を試料として解析可能であった。とくに1.で述べた体外成熟卵子と体内成熟卵子で発現量の異なる遺伝子は、マイクロアレイによる解析結果とRNA-seqによる解析結果が一致していた。 3.研究期間内に予定していたヒト単一卵子遺伝子発現解析への応用は実験を試行できないまま研究期間が終了したが、本法はそのままヒトの遺伝子解析に応用できると推察できる。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(17 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 若年性子宮体癌/複雑型子宮内膜異型増殖症に対する妊孕性温存療法後の生殖医療に関する検討2012
Author(s)
井上 治, 浜谷 敏生, 進 伸幸, 山上 亘, 阪埜 浩司, 内田 浩, 丸山 哲夫, 久慈 直昭, 末岡 浩, 青木 大輔, 吉村 泰典
Organizer
第57回日本生殖医学会学術講演会
Place of Presentation
長崎ブリックホール
Year and Date
20121108-09
-
-
-
-
-
[Presentation] マウス着床前期胚発生に関与する代謝物質の網羅的メタボローム解析2012
Author(s)
山田 満稔, 浜谷 敏生, 阿久津 英憲, 井上 治, 福永 朝子, 小川 誠司, 菅原 かな,奥村 典子, 梅澤 明弘, 久慈 直昭, 青木 大輔, 吉村 泰典
Organizer
第64回日本産科婦人科学会学術講演会
Place of Presentation
神戸ポートピアホテル
Year and Date
20120413-15
-
-
[Presentation] 着床前期胚発生に関わる新規遺伝子Zfpiの発現解析2012
Author(s)
小川 誠司, 浜谷 敏生, 阿久津 英憲, 山田 満稔, 奥村 典子, 菅原 かな, 井上 治, 福永 朝子, 梅澤 明弘, 久慈 直昭, 青木 大輔, 吉村 泰典
Organizer
第64回日本産科婦人科学会学術講演会
Place of Presentation
神戸ポートピアホテル
Year and Date
20120413-15
-
-
-
[Presentation] 着床前期初期から発現し多分化能細胞に特異的に発現する新規転写因子Kzpiの機能解析2012
Author(s)
浜谷 敏生, 山田 満稔, 阿久津 英憲, 小川 誠司, 菅原 かな, 奥村 典子, 福永 朝子, 井上 治, 梅澤 明弘, 久慈 直昭, 青木 大輔, 吉村 泰典
Organizer
第64回日本産科婦人科学会学術講演会
Place of Presentation
神戸ポートピアホテル
Year and Date
2012-04-13