2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591839
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 正則 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (30257349)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 卵母細胞 / メラトニン / ラット |
Research Abstract |
1. 成熟(10週令)Wistar-Imamichiラットを用いて、メラトニン合成に関与する酵素であるarylalkylamine N-acetyltransferase (AANAT)とacetylserotonin O-methyltransferase (ASMT)の発現をRT-PCRとWestern blottingにより調べた。その結果、AANATとASMTが卵巣で発現していることを明らかにした。 2.10週令Wistar-Imamichiラット卵巣の切片を作成し、AANATに対する抗体を用いた免疫染色を行った。その結果、卵母細胞、卵巣間質卵巣内に侵入したマスト細胞においてAANATが発現していることを明らかにした。 3.卵母細胞はセロトニンを取り込むことが知られている(Amireault and Dube, 2005)。この報告と上記1と2の結果から卵母細胞はセロトニンからメラトニンを合成している可能性が示唆される。この可能性をさらに検討した。具体的には、思春期(3週令)Wistar-Imamichiラットにpregnant mare serum gonadotropinを投与して卵胞の発育を促進した後、卵巣から成熟卵母細胞と卵丘細胞の複合体を得た。次に、この複合体をヒアルロニダーゼで処理し、成熟卵母細胞を単離した。そして成熟卵母細胞をセロトニンを含む培養液で培養し、培養液と卵母細胞中のメラトニン前駆体とメラトニンをHPLC-蛍光検出とELISAにより同定・定量した。その結果、卵母細胞はセロトニンからN-アセチルセロトニンを経てメラトニンを合成することと、メラトニンが卵母細胞から放出されることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)