2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠高血圧症候群の病因・病態および遺伝・環境交互作用の解明と遺伝子型別介入研究
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22591842
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
小橋 元 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 主任研究員 (60270782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽田 明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00244541)
水上 尚典 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40102256)
山田 秀人 神戸大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40220397)
杉森 裕樹 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20276554)
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Keywords | 妊娠高血圧症候群 / 遺伝子多型 / 疫学 / ストレス / 相互作用 / 周産期 |
Research Abstract |
1.妊娠前・妊娠中の生活習慣、ストレス、ソーシャル・サポート、エゴグラムなどの集計・解析およびDNA抽出・タイピングを継続的に行っている。タイピングの対象とする遺伝子多型については、妊娠高血圧症候群のみならず、必要と考えられる様々な疾患に拡大して情報、資料の収集、文献のレビューを行った。 2.妊娠女性に対する介入要因として重要な「妊娠中のストレス」に関する評価指標開発を目的として行ったフォーカスグループインタビューから得られた、育児不安に関する項目、経済的問題に関する項目、職場などで先輩女性の理解不足、住居に関する問題、妊娠合併症に対する不安やそれに対するフォロー体制に関する項目を用いて、妊娠中のストレス評価を、新たな質問調査項目として加えている。 3.アンジオテンシノーゲン遺伝子型タイピング結果を用いた介入研究に関しては、妊娠中のストレスに対する介入項目として、様々な項目について資料収集、文献レビュー等を行いながら検討を行っている。この結果をまとめて、新しいプロトコール、調査票等に生かしていく予定である。 4.一般集団のPIH発症率を推定するために、妊娠・分娩に関する情報を収集・登録するために、フォーマットを作成予定である。そのために、必要な情報と資料の収集、調査、文献のレビューを継続して行っている。また、このフォーマットは、妊娠分娩異常、産科出血などのさまざまなアウトカムや、母体搬送状況なども同時に把握できるものとすべく、引き続き検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、3月11日の東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所事故への対応に多くの時間が取られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
妊娠高血圧症候群の予防因子として、ストレス関連の要因(遺伝要因、生活習慣要因、ソーシャル・サポート要因など)に大いに注目していきたい。今後は、東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故によるストレス等も検討課題とすることも考えていきたい。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Effects of maternal 5,10-methylenetetrahydrofolate reductase C677T and A1298C Polymorphisms and tobacco smoking on infant birth weight in a Japanese population2012
Author(s)
Yila TA, Sasaki S, Miyashita C, Braimoh TS, Kashino I, Kobayashi S, Okada E, Baba T, Yoshioka E, Minakami H, Endo T, Sengoku K, Kishi R
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Journal Title
J Epidemiol
Volume: 22
Pages: 91-102
DOI
Peer Reviewed
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