2012 Fiscal Year Annual Research Report
子宮体癌のオーダーメイド治療を目指したリンパ節転移の予測の試み
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22591843
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
首藤 聡子 北海道大学, 大学病院, 助教 (10399892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻木 範明 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70153963)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | biomarker / endometrial cancer / lymph node metastasis / ANKRD36 / CROP / MALAT-1 |
Research Abstract |
【方法】2001年から2012年の期間に手術を施行し,インフォームドコンセントのもとに採取した子宮体部類内膜腺癌27例(リンパ節転移陰性19例,陽性8例)の手術検体でマイクロアレイを行いリンパ節転移陰性群と陽性群間での発現を解析した.さらに61症例においてリアルタイムPCRを行いmRNA発現量の差を検証した.有意差検定はt検定などを用いた.2遺伝子産物に対する免疫染色をおこない,タンパクの発現と局在を検証した. 【成績】ANKRD36,VPS13A,CROP(cisplatin resistance-associated overexpressed protein) ,MALAT-1の4遺伝子において,リンパ節転移陰性群と陽性群間に有意なRNA発現の差を確認した.理論的タンパクであるANKRD36に対するペプチド抗体と抗CROP抗体による免疫染色を施行し,原発巣とリンパ節転移巣に染色性を確認した(リンパ節転移陰性5例,陽性4例).ANKRD36の染色強度はリンパ節転移陽性症例で強い傾向にあったが,CROPでは染色性とリンパ節転移状態との間に関連を認めなかった.さらに,in situ hybridizationをもちいてMALAT-1の局在を解析したところ,腫瘍細胞に強いシグナルを認めた. 【結論】子宮体癌組織におけるANKRD36タンパクとCROPタンパク,MALAT-1の局在が証明され,これら3分子がリンパ節転移バイオマーカーとなりうる可能性が示唆された. 【今後の展開】国際学会を含む数回の学会発表を経て,現在論文を作成中である.Large non-coding RNAであるMALAT-1は近年,腫瘍や発生における機能解析が待たれる分子である.今後われわれはMALAT-1を中心としたbiomarker候補3分子の腫瘍における機能解析に関する研究を続ける予定としている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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