2011 Fiscal Year Annual Research Report
マウス腎被膜下移植法によるヒト子宮内膜癌の新しい実験モデルの作製とその応用
Project/Area Number |
22591847
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加藤 一喜 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80399451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生水 真紀夫 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30226302)
三橋 暁 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (40302541)
石川 博士 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70553973)
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Keywords | 子宮内膜癌 / エストロゲン / NOGマウス |
Research Abstract |
重症免疫不全マウスであるNOD/SCIDIL-2R gamma null(NOG)マウスの腎被膜下に、子宮筋腫を移植する手技については、ほぼ完全に確立した。更に、ヌードマウスなどより安価で手に入り易いマウスの腎被膜下への子宮筋腫の移植にも取り組んでいる。この手技が確立出来れば、「マウス腎被膜下移植法によるヒト子宮内膜癌の新しい実験モデル」の作製の研究にも大きな発展をもたらすものと考える。 子宮内膜癌組織のNOD/SCID IL-2R gamma null(NOG)マウスの腎被膜下への移植については、内膜癌組織が腎被膜下になかなか生着しないことが最も大きな課題である。良性腫瘍である子宮筋腫組織がマウス腎被膜下に移植することが可能であり、なぜ悪性腫瘍の子宮内膜癌組織の移植が非常に困難であるのか、原因は未だ分かっていない。内膜癌組織の大きさや組織片の個数を変えたりして移植を図っているが、生着しない。内膜癌組織を培養液中で一次培養を行った後にマウスの腎被膜下へ移植する実験の準備を進めている。上記のように、NOD/SCID IL-2R gamma null(NOG)マウスではなく、ヌードマウスなど他品種のマウスへ移植を行うことも考えている。 子宮内膜癌(子宮体癌)患者のうち文書にて同意を得られた者から、手術にて得られた癌組織をストックしており、ヒト子宮内膜癌の疾患モデルを確立するための材料の集積を進めている。本研究において集積した子宮内膜癌(子宮体癌)の臨床データを用いて、進行子宮内膜癌の予後再発因子などについての解析を行い、論文発表の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
子宮内膜癌組織のNOD/SCID IL-2R gamma null(NOG)マウスの腎被膜下への移植について、内膜癌組織が腎被膜下になかなか生着しないことが最も大きな問題となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
子宮内膜癌組織を培養液中で一次培養を行った後にマウスの腎被膜下へ移植する実験の準備を進めている。NOD/SCID IL-2R gamma null(NOG)マウスではなく、ヌードマウスなど他品種のマウスへ子宮内膜癌組織を移植することも考えている。
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Research Products
(3 results)