2012 Fiscal Year Annual Research Report
肥満が子宮体癌の発症・進展に関与する新たな分子機構の解明
Project/Area Number |
22591849
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
八幡 哲郎 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90293232)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 子宮体癌 / レプチン |
Research Abstract |
leptinの子宮体癌細胞内での作用機序の解明を目的として子宮体癌細胞株に各種kinase inhibitorを投与してleptin添加後の細胞増殖にどのような影響が出るかを検討した。JSK/STAT inhibitor(AG490)、MAPK inhibitor(PD98509)、PI3K inhibitor(LY294002)を添加してMTS assayにより解析を行ったところ、AG490を添加するとleptin添加後の細胞増殖が有意に抑制されることがわかった。さらにWestern blotを行うことによりleptin添加によりSTAT3のリン酸化が生じていることが判明し、leptinはJAK/STAT pathwayを介して子宮体癌細胞の増殖に関与していることがわかった。 さらにpathway PCRを用いて下流遺伝子の確認を行ったところ、leptin添加によりCyclinD1やMYCといった細胞増殖に関わる遺伝子が増幅されていることが判明した。さらにSTAT3 siRNAを用いてleptin添加後のCyclinD1の発現抑制を検討した結果、STAT3を抑制することによりCyclinD1の発現が抑制され、leptinがSTAT3を介してCyclinD1の発現に関与していることが証明され。 estrogenとの相互作用に関する検討では、estrogen receptorを発現する子宮体癌細胞株(ECC1)にleptinとestrogenを添加したところ細胞増殖は相加的に促進され、STAT3阻害薬によりその効果が減弱することが確認され、estrogenとleptinの相互作用が示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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