2012 Fiscal Year Annual Research Report
周閉経期の内分泌・免疫学的変化が閉経後の代謝に与える時間的影響についての検討
Project/Area Number |
22591857
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
安井 敏之 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40230205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苛原 稔 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20160070)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 周閉経期 / エストロゲン / テストステロン / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
1)周閉経期におけるサイトカインおよびケモカインの動態を周閉経期を細分化したSTRAW分類に準じて検討すると、MCP-1は不規則月経(稀発月経)がありかつFSHが増加している群以降において有意な増加を示したのに対して、IL-8はエストロゲンが減少した閉経後になってから有意な増加を示すことが明らかとなった。すなわち、MCP-1とIL-8は両者とも動脈硬化の進展の初期段階に関連するサイトカインであるが、その動態には時間的ずれがみられた。さらに、FSHとMCP-1との有意な相関は、不規則月経群でみられたが、FSHとIL-8との有意な相関は閉経後群においてみられ、内分泌とサイトカインとの間にも時間的影響が存在することが明らかとなった。 2)周閉経期から閉経後にかけてのアディポネクチンの動態は、月経が不規則(稀発月経)になった段階で減少し、その後は増加するといったU字型の変化を示すことが明らかとなった。このU字型の変化はテストステロンやLHの変化と相関関係が認められ、周閉経期におけるアディポネクチンの変化にはエストロゲンよりも男性ホルモンが関与することが明らかとなった。今後、トータルのアディポネクチンだけではなく高分子アディポネクチンの動態ならびにテストステロンとの関係を検討することが必要と思われる。 3)抗ミュラー管ホルモン(AMH)については、40歳代前半までであれば測定感度以上の値を得ることができたが、40歳代後半になると、月経が規則的であってもほとんど測定感度未満であった。 4)GnRHアゴニストによって急激なエストロゲン欠乏とともにMCP-1の有意な増加が認められた。また、インスリン抵抗性の指標であるHOMA指数の増加がみられ、この変化はテストステロンの変化率やSHBGと関係がみられた。HOMA指数の基礎値が低い群と高い群に分けて検討すると、低い群では有意な増加が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)