2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591868
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
寺尾 泰久 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00348997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 聖子 順天堂大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (10253527)
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Keywords | 子宮体癌 / 幹細胞 / 転移能 / side population細胞 |
Research Abstract |
ヒト子宮体癌細胞株Hec1,活性化型K-Rasを過剰発現させ造腫瘍能をもつラット子宮内膜細胞株RK12V細胞よりSide population(SP)細胞とnon SP細胞を分離した。両者の細胞増殖能・ヌードマウス上の造腫瘍能、time-lapse videscope観察下での細胞運動能を解析したところ、SP細胞はnonSP細胞に比べ分化マーカーの発現が低下、長期増殖能・自己複製能を示し、運動能が著明に亢進していた。また、造腫瘍能も著明に亢進しており、腫瘍細胞だけではなくvimentinやαSMA陽性の間質に富む腫瘍を形成した。さらにIn vitroでもSP細胞はαSMA発現細胞への分化を示した。以上より、子宮体癌細胞株Hec1、RK12V細胞のSP細胞は癌幹細胞の性質を示し、著明な運動能亢進と間葉系細胞への分化能が子宮体癌幹細胞の特徴であると考えられる。 マイクロアレイを用いて、SP細胞に発現が亢進している遺伝子を検討したところ、細胞増殖や浸潤に作用する複数のシグナル経路の関与が示された。また、EMTに関与する遺伝子の中で、fibronectinの発現が増加していた。最近、乳癌幹細胞の増殖を抑制することが報告されたイオノフォア抗生物質SalinomycinをHec1-SP細胞の培養液中に添加したところ、1uMで増殖を抑制した。また、タイムラプスビデオスコープで観察したところ、運動能も著明に抑制した。Fibronectinの発現も抑制されていた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] 子宮内膜症ダグラス窩深部病変から発生したと考えられる腺癌の一例2010
Author(s)
寺尾泰久, 須賀新, 楠木総司, 木村美葵, 荻島大貴, 加藤聖子, 竹田省, 正岡亜希子, 樋野興夫, 福村由紀, 八尾隆史
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Journal Title
日本産科婦人科学会関東連合地方部会誌
Volume: 47
Pages: 149-156
Peer Reviewed
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[Journal Article] Endometrial cancer side-population cells show prominent migration and have a potential to differentiate into the mesenchymal cell lineage.2010
Author(s)
Kato K, Takao T, Kuboyama A, Tanaka Y, Ohgami T, Yamaguchi S, Adachi S, Yoneda T, Ueoka Y, Kato K, Hayashi S, Asanoma K, Wake N.
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Journal Title
Am J Pathol
Volume: 176
Pages: 381-392
Peer Reviewed
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[Presentation] 子宮体癌再発後の治療法の検討2010
Author(s)
寺尾泰久, 楠木総司, 木村美葵, 須賀新, 荻島大貴, 加藤聖子, 杉村基, 竹田省
Organizer
第62回日本産科婦人科学会総会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20100423-20100425