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2010 Fiscal Year Annual Research Report

siRNAを用いた急性感音難聴治療モデル

Research Project

Project/Area Number 22591880
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

前田 幸英  岡山大学, 病院, 助教 (00423327)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福島 邦博  岡山大学, 岡山大学病院, 講師 (50284112)
片岡 祐子  岡山大学, 岡山大学病院, 助教 (10362972)
KeywordssiRNA / c-jun / 急性感音難聴 / 騒音性難聴 / リアルタイムRT-PCR / アポトーシス / 内耳遺伝子治療
Research Abstract

当研究の目的は、c-junを特異的かつ効率的に抑制するsiRNAをマウス内耳に投与することにより、c-jun発現からアポトーシスに至るカスケードを抑制して、内耳を急性障害から防御するモデルを構築することである。平成22年度は騒音発生装置を作成し、CBAマウスを120dB SPL,4000-8000バンドノイズに2時間暴露する騒音性難聴モデルマウスを作成した。この騒音刺激は一時的な高度難聴(Temporary threshold sift : TTS)および永続的な感音難聴(Permanent threshold sift : PTS)を引き起こす刺激として確立されたものである。さらに内耳内でのc-jun発現を確認し、騒音暴露前、騒音暴露後に内耳でのc-jun発現のタイミングをQuantitative realtime RT-PCRで定量検討した。その結果蝸牛でのc-jun発現は騒音暴露直後にコントロール(騒音にさらされていない群)の3.85倍まで増加し、12時間以内にコントロールレベル(0.97倍)にもどる事がわかった。この検討により騒音暴露後の内耳でもc-jun発現を引き金とし、アポトーシスへ至るカスケード(JNK pathway)が活性化されることが確認されたほか、騒音暴露後のc-jun発現の時間経過を検討することにより、適切なタイミングでc-jun特異的siRNAを投与することが可能となった。すなわち、リポソームとして内耳に導入されたプラスミドベクターの効果は導入後72時間で最大となるため、まずプラスミドベクター投与後に騒音暴露をおこなってc-junの発現を検討する必要があることが判った。また平成22年度には内耳にc-jun特異的siRNAを投与するにあたって、c-jun特異的siRNAを発現するプラスミドベクターを構築した。このプラスミドベクターはマウスの細胞内でマウスU6プロモーターによりSmall hairpin RNA(shRNA)を発現し,shRNAはsiRNAへと分解される。siRNAがターゲットとするシークエンスは5'AAAGTCATGAACCACGTTAAC-3'であり、このsiRNAによりc-jun mRNAは効率的に分解される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Microarray analysis of the effect of dexamethasone on murine cochlear explants2010

    • Author(s)
      Maeda Y, Fukushima K, Hirai M, Kariya S, Smith RJ, Nishizaki K
    • Journal Title

      Acta Otolaryngol.

      Volume: 130 Pages: 1329-1334

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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