2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス性顔面神経麻痺の重症化メカニズム解明と後遺症を残さない治療法の開発
Project/Area Number |
22591886
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村上 信五 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80157750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305525)
濱島 有喜 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30343403)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 顔面神経麻痺 |
Research Abstract |
我々はマウス耳介を擦過し、HSV-1を接種すると一過性の顔面神経麻痺を呈するモデルマウスを作成し、顔面神経麻痺の研究を行っている。ストレプトゾトシンを腹腔内接種して膵島を破壊することにより糖尿病マウスモデルを作成した。これらのマウスは耳介を擦過しHSV-1を接種すると顔面神経麻痺を生じやすかった。コントロール群(非糖尿病マウス)に比べて顔面神経麻痺の程度が悪いこと、罹患期間が長いことを認めた。また電気生理学的、組織学的にも神経の変性が認められることを報告した(Otology & Neurotology, 2012)。 同様の耳介経路で他のHSV-1、HSV-2野生株(F株、186株)を接種しても、同様の顔面神経麻痺を引き起こした。顔面神経膝神経節を薄切したところ、神経節細胞の浸潤細胞にapoptosisを認めたが、神経節細胞や周囲の衛星細胞にはapoptosisを認めなかった。HSV-1、HSV-2のapoptosis抑制に関わるUS3を欠損させたウイルス(R7041株、L1BR1株)では顔面神経麻痺を認めず、HSVによるapoptosis抑制が病原性に関与している可能性が考えられた(未発表)。 また、顔面神経を側頭骨外で圧挫することによって、一過性の顔面神経麻痺モデルマウスを作成し、非増殖HSV-1ベクターを用いて肝細胞増殖因子(HGF)を導入した。顔面神経麻痺の回復促進が認められ、電気生理学的、組織学的にも再生促進が確認された。また、神経挫滅部位周囲のSchwann細胞に遺伝子導入が認められ、神経より抽出された蛋白より過剰発現したHGFが認められた(Gene Therapy, 2011)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)