2012 Fiscal Year Annual Research Report
キメラ分子による好塩基球活性化の制御とスギ花粉症の新規治療
Project/Area Number |
22591896
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山田 武千代 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (70283182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤枝 重治 福井大学, 医学部, 教授 (30238539)
坂下 雅文 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (40555455)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | スギ花粉症 / 好塩基球 / アレルギー / TSLP / Th2 |
Research Abstract |
1.スギ抗原で刺激されたヒト好塩基球の培養上清で気道粘膜由来線維芽細胞を作用させると、機能性DC2を介して炎症性Th2細胞に分化させるTSLPが分泌されること、刺激ヒト好塩基球の培養上清による線維芽細胞からのTSLP産生は抗IL-4Ra (CD124)阻止 抗体、抗ヒスタミン(H1)受容体抗体の処理により有意に減少することを明らかにした。2.スギ抗原刺激によりヒト好塩基球からのヒスタミン遊離とIL-4とIL-13の産生が有意に増加することを確認した。3.気道粘膜由来線維芽細胞にIL-4存在下でヒスタミンを付加するとTSLP産生は有意に増強した。NF-κB阻害剤はヒスタミンによるTSLP産生増強を一部解除した。4.スギ花粉症でも好塩基球がIgE依存性アレルギー疾患の責任細胞であり、Th2応答や適応免疫応答である2次抗体産生を制御していると考えられる。5.ヒト気道由来線維芽細胞では、TLR3リガンドであるpoly (IC)単独刺激によりTSLP産生が強く誘導され、IL-4単独、 IL-4+poly (IC) 刺激にても有意に増加した。6.B type CpG により気道粘膜由来線維芽細胞からのpoly (IC) 誘導TSLP産生は80 %有意に抑制された。 7.気道粘膜由来線維芽細胞からのIL-4+poly (IC) 誘導TSLP産生はB type CpGにより85%抑制されたが、C type CpGでは変化がなかった。 8.poly (IC)により気道粘膜由来線維芽細胞のc-Jun N-terminal kinase (JNK) 活性化が誘導された。B type CpG によりpoly (IC)誘導JNKの活性化が抑制された。JNK阻害剤であるSP600125 処理によりpoly (IC) 誘導TSLP産生は強く抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)