2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591898
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 正佳 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80343218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉利 健悟 三重大学, 医学部, 助教 (90585176)
竹内 裕子 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (10324823)
倉橋 隆 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (90225251)
竹内 万彦 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50206942)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 嗅覚 / ヒト / 嗅細胞 / パッチクランプ / 免疫染色 |
Research Abstract |
本年度は以下の点に修正を加えて研究を行った。1.患者からのヒト嗅粘膜の摘出方法、2.摘出した嗅細胞の運搬方法、3.摘出した嗅細胞の実験時間、4.嗅細胞の単離方法、5.単離嗅細胞の実験時間における維持、保存方法、6.投薬する濃度の検証、7.投薬方法、8.薬品のウォッシュアウト方法である。 1:過去において障害が残った事がない場所を選定し、先行研究にて明らかになっているパッチ上に広がる嗅細胞エリアを多く得るために、広く粘膜の摘出を行うなど改善を行った。2:リンゲル溶液の電解質組成をヒトの血漿に近づける改善を行い、冷温運搬と常温運搬を比較した。3:実験時間について、イモリ嗅細胞とは違い、長時間の保存は難しく、多くの培養皿を用意し、短時間で実験細胞を入れ替えた。4:嗅細胞の単離において、分離する酵素として、コラゲナーゼだけでなく、マウスなどでよく行われるパパインとシステインによる方法、混合する方法を試行した。5:ヒト粘膜単離嗅細胞の保存について、リンゲル液の電解質の修正と検査医学の協力を得て、浸透圧計を使用し、限りなくヒトの環境に近づけた。6:TEA、塩酸コカインなどの薬品は単離された細胞が脆弱であることを想定し、低濃度からの実験を行った。7:昨年度までは灌流による投薬であったが、ガラス電極からの空気圧によって直接投薬した。8:ヒト単離嗅細胞は培養皿との吸着が悪い傾向があったため、ウォッシュアウトの灌流速度を低下させ時間をかけた。 以上と既に記録されたデータを解析する作業によって、2つの点で多種の嗅細胞と同様である事が明らかになった。1つは電位依存性チャネルが-50から40 mVで開く点、2つ目はイモリ嗅細胞実験で使用される電解質組成のリンゲル液を使用した際に、ほぼ同様の電流波形が認められた。この事実は、ヒト嗅細胞内の電解質組成はイモリ嗅細胞でのそれと類似していることを示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)