2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591911
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
間世田 佳子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70535666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 圭一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30585063)
牧瀬 高穂 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, その他 (30585120)
永野 広海 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60613148)
黒野 祐一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80153427)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経皮免疫 / ホスホリルコリン / コレラトキシン / 粘膜免疫応答 |
Research Abstract |
【はじめに】ワクチンの投与方法として、有害事象の数ない投与経路が模索されており、経皮ワクチンが注目されている。我々は、ホスホリルコリン(PC)とアジュバントとしてコレラトキシン(CT)を用いた経皮免疫を行い、血清と粘膜面における影響に関して検討を行った。 【対象と方法】6週齢のBALB/cマウスを用いて無刺激コントロール群と背部の皮膚に刺激をした群とで比較検討を行った。刺激頻度は、1週間に1度を6週間行い、合計6回の刺激とし、7週目に検体採取した。 【結果】血清中のCT特異的抗体価について検討したところ、コントロール群ではCT特異的IgM,IgG,IgAの産生は認めなかったが、皮膚刺激群は産生を認める事が出来、全身系の免疫応答を誘導されることが確認できた。粘膜面のCT特異的抗体価について、皮膚刺激群は、鼻腔洗浄液・唾液・肺胞洗浄液・便のすべてで特異的IgAが誘導されることが確認できた。IgGサブクラスについて検討したところ、CTによるサブクラス解析では、皮膚刺激群はIgG1がIgG2aより統計学的に高値であった。血清中のPC特異的抗体価について検討したところ、皮膚刺激群は血清中PC特異的IgM,IgG,IgAの産生を認め、全身系の免疫応答を誘導されることが確認できた。粘膜面のPC特異的抗体価について検討したところ、皮膚刺激群のPC+CTにおいては鼻腔洗浄液・唾液・便中に、PC単独においては便中にPC特異的IgAの産生を認めた。 【考察】皮膚に塗布された抗原は、上皮細胞の抗原提示細胞であるLangerhans細胞に取り込まれる。次にLangerhans細胞は所属リンパ節に遊走してT細胞に抗原を提示することで全身系の免疫応答が誘導される。このような原理により、皮膚刺激による投与経路により、血清及び粘膜面といった全身系への免疫応答が誘導されている可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)