2010 Fiscal Year Annual Research Report
EBウィルス関連リンパ腫発症・進展に与える宿主自然免疫の影響
Project/Area Number |
22591915
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山内 一真 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80336891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 昇 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10136963)
保富 宗城 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90336892)
戸川 彰久 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70305762)
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Keywords | EBV / ガンマヘルペスウイルス / 悪性リンパ腫 / MHV-68 / 自然免疫 / TLR |
Research Abstract |
In vitroの実験としてMHV-68に持続感染したマウスB細胞性リンパ腫細胞であるS11細胞、A20HE1細胞、A20HE2細胞をTLR(Toll-like receptorリガンドで刺激し、MHV-68の融解感染に与える影響を検討した。まず、各々の細胞系でTLRが発現しているかどうかを各TLRのmRNAでみた結果、上記3系の細胞すべてにおいてTLR1-9が発現していることがわかった。ついで、上記3系の細胞を細胞表面に存在するTLRのリガンド、Peptidoglycan : PGN(TLR2), lipopolysaccharide : LPS(TLR4),Flagellin(TLR5)で刺激した結果、MHV-68の融解感染には何も影響を与えなかったのに対し、リソゾームに存在するTLRのリガンド、Poly : (IC)(TLR3), R-848(TLR7), CpG ODN 1826(TLR9)で刺激した場合、特にS11細胞に対するTLR7もしくはTLR9刺激によりMHV-68の融解感染が抑制されるという結果を得た。TLR7もしくはTLR9刺激伝達系ではtranscription factor nuclear factor-・B(NF-・B)が活性化されることが知られている。そこでNF-・B活性化抑制物質であるBay 11-7082にてS11細胞を刺激した結果、MHV-68の融解感染が促進されることがわかった。以上の結果から、MHV-68に持続感染したマウスB細胞性リンパ腫細胞S11細胞はTLR7もしくはTLR9刺激によりNF-・Bが活性化し、MHV-68の融解感染が抑制され、持続感染が維持されていることが示唆された。
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Research Products
(2 results)