2012 Fiscal Year Annual Research Report
EBウィルス関連リンパ腫発症・進展に与える宿主自然免疫の影響
Project/Area Number |
22591915
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山内 一真 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80336891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 昇 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10136963)
戸川 彰久 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70305762)
保富 宗城 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90336892)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | EBV / ガンマヘルペスウイルス / EB関連悪性リンパ腫 / バーキットリンパ腫 / 溶解感染 / 潜伏感染 |
Research Abstract |
MHV-68に持続感染したマウスB細胞であるS11細胞、マウス脾臓B細胞に対し逆転写PCR法にて検索した結果、S11細胞、マウス脾B細胞、どちらもTLR1~9のすべてが発現していた。 S11細胞をMHV-68溶解感染誘導物質として知られているTPAで刺激し、溶解感染の際に発現する遺伝子であるORF50, ORF21, M7をリアルタイムPCR法で定量した結果、これらの増幅を認めた。さらに溶解感染にて放出されたウイルス粒子数をプラークアッセイにて定量した結果、ウイルス粒子数の増加が認められた。つまり、TPA刺激によりS11細胞では溶解感染が遺伝子レベル、ウイルス粒子レベルで誘導されることがわかった。 さらにS11細胞を種々のTLRリガンドで刺激し、上記と同様のリアルタイムPCRおよびプラークアッセイを行った結果、TLR7もしくはTLR9のリガンドで刺激した場合に溶解感染が抑制された。またS11細胞をTLR7もしくはTLR9リガンドで刺激した場合、S11細胞核内のNF-kBの活性化が認められた。TLRリガンドのかわりにNF-kB活性化抑制物質で刺激した場合には逆に溶解感染が促進されS11細胞核内のNF-kB活性が抑制された。 野生型マウス脾臓B細胞にMHV-68を感染後、TLR7もしくはTLR9リガンドで刺激した場合、上述のS11細胞と同様、MHV-68溶解感染は抑制された。TLR7、TLR9経路で活性化されるMyD88あるいはIRF7をノックアウトしたマウス脾臓B細胞を用いて同じ実験を行ったところ、MyD88ノックアウトではMHV-68溶解感染が抑制されなかったが、IRFノックアウトでは抑制された。つまり、TLR7もしくはTLR9リガンドによるMHV-68溶解感染抑制にはMyD88は必須だがIFR7は関与しないとの結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)