2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規T細胞特異的サイトカインIL-17による慢性扁桃炎発症の分子メカニズム
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22591921
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
一針 幸子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30327803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 和作 順天堂大学, 医学部, 講師 (10374159)
楠 威志 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30248025)
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 扁桃炎 |
Research Abstract |
扁桃炎の起因として溶連菌などの細菌感染やウイルス感染が考えられるが、免疫臓器である扁桃において、それら外来性抗原に対し抗原提示細胞からTリンパ球を刺激し抗体産生細胞となりえるB細胞との相互作用の免疫応答がおこり生態の恒常性を維持している。これらの免疫応答になんらかの異常をきたした際、習慣性扁桃炎や病巣感染症などの慢性炎症に移行することが考えられる。インターロイキンー17(IL-17)は最近発見されたT細胞特異的なサイトカインであり、上皮細胞、内皮細胞や線維芽細胞などに作用してIL-1β、IL-6, TNFα、G-CSFなどの炎症性サイトカインやIL-8などのケモカインの産生を誘導し、炎症反応において重要な役割を果たしていることが明らかとなっている。IL-17は主として活性化CD4+細胞から産生され炎症の成立に関与すると考えられており、最近IL-17と慢性炎症疾患との関係が注目されるようになっている。慢性扁桃炎、扁桃肥大、また病巣扁桃炎の病態へのIL-17の関与と発症機序に作用することを分子レベルで証明した。扁桃炎におけるIL-17の関与を解明し、また習慣性扁桃炎、扁桃肥大、病巣感染症などの各疾患におけるその発現量の違いを解析することによりそれぞれの疾患の病態の違いが見いだせれた。すなわち各扁桃炎疾患により摘出した扁桃リンパ球、コントロールとして同一患者の末梢血リンパ球を分離しFACS, Western BlottingによるIL-17蛋白発現量を解析する。またCD4+は扁桃の濾胞間に多数局在しており免疫応答に深く関わっているが摘出した扁桃の凍結切片を作成し免疫染色にてIL-17の局在、発現量の違いが判明した。またIn vitroにて分離した扁桃B細胞をpokeweed mitogenを用いて、T細胞を介したB細胞活性化の実験系にてIL-17の抗体産生への関与が明らかになった
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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