2012 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部扁平上皮癌におけるプロスタグランジン受容体の解析とその臨床的意義
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22591923
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
河田 了 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40224787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 昊哲 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10368087)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロスタグランジン / シクロキシゲナーゼ / 頭頸部扁平上皮癌 / 組織学的分化度 / 転移 / PGE合成酵素 / PGE受容体 |
Research Abstract |
プロスタグランジン(PGs)はアラキドン酸からシクロキシゲナーゼ(COX)を律速酵素として産生される生理活性物質である。各種PGのうちPGE2は癌組織で過剰産生されており、その産生過程であるCOX、PGE合成酵素(PGES-1)が注目されている。今回、頭頸部扁平上皮癌組織を用いて、COX、PGES、PGE受容体の検討を行った。癌細胞のCOX-2は扁平上皮癌細胞質に発現が見られたが、また間質に浸潤した炎症細胞や、線維芽細胞にも発現が見られた。一方COX-1の発現は上皮組織にわずかにみられるのみであった。高分化扁平上皮癌と低分化扁平上皮癌を比較したとき、高分化の癌細胞においてCOX-2の発現は強かった。さらに、発現の分布をみると細胞質内の核膜近傍に強い発現が見られた。mPGES-1についても高分化の癌細胞で発現は強かった。COX-2もmPGES-1も、低分化癌では陽性割合が少なかった。しかもCOX2とmPGES-1の局在はともに、細胞質内の核膜近傍に一致して発現していたことから、両酵素の連関が示唆された。RT-PCRを用いた検討では、COX、mPGES-1ともに高分化扁平上皮癌では有意に高い値を示し、免疫組織染色の結果と一致した。またCOX-2ではリンパ節転移を認めない症例で有意に高い値を示した。PGE2には4種類の受容体があるとされ、その4種類について免疫組織学的に検討した(PGES1~PGES4)。PGE受容体はそのすべてにおいて、癌細胞に発現がみられたが、そのうちPGES2で強い傾向がみられた。生存率でみると、COX-2、mPGES-1発現が強いほど良好であることがわかった。これまでアスピリンが癌予防とされる報告とは異なる結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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