2013 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障性視神経障害進行の活動部位仮説の立証と乳頭出血、予後予測に関する研究
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22591936
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
杉山 和久 金沢大学, 医学系, 教授 (80179168)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 乳頭出血 / 緑内障性視神経症 / OCT / 網膜神経線維層欠損 / 正常眼圧緑内障 / 危険因子 |
Research Abstract |
平成25年度は、正常眼圧緑内障について乳頭出血出現および網膜神経線維層欠損拡大と視野障害進行との関連を検討した。3年以上(平均9.1年)経過観察した境界明瞭な網膜神経線維層欠損を認める正常眼圧緑内障 106例106眼を視野障害進行速度(MD slope,半視野TD slope)や網膜神経線維層欠損角度拡大速度について検討した。網膜神経線維層欠損角度はカラー眼底写真を青成分のみを抽出した白黒写真に加工し,乳頭中心と黄斑の中点を求め,乳頭を中心とし中点までの距離を半径とした円が網膜神経線維層欠損と交差する2点と乳頭中心とのなす角とした。その結果、乳頭出血出現頻度は51/106(48.1%)であり,乳頭出血回数は1.28±1.99(平均値±標準偏差)回であった。MD slopeが乳頭出血群は-0.30dB/yearで非乳頭出血群:-0.13dB/yearより有意に急峻で,網膜神経線維層欠損拡大速度が乳頭出血群は1.90度/yearで非乳頭出血群:0.64度/yearより有意に急速だった。乳頭出血回数が増加するにつれTD slope(r=-0.263,p=0.0056)と網膜神経線維層欠損拡大速度(r=0.410,p<0.0001)は有意に加速した。境界明瞭な網膜神経線維層欠損を有する正常眼圧緑内障において,乳頭出血眼は非乳頭出血眼よりも網膜神経線維層欠損拡大速度と視野障害進行速度が速く,かつ頻回に乳頭出血が出現した症例ほどその両者が加速した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)