2012 Fiscal Year Annual Research Report
動物モデルを用いた加齢黄斑変性の罹患感受性候補遺伝子の同定と遺伝子診断への応用
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22591939
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大石 健太郎 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 助教 (80345826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾花 明 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 客員教授 (40194625)
細野 克博 浜松医科大学, 医学部, 助教 (60402260)
堀田 喜裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90173608)
蓑島 伸生 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (90181966)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 網膜光障害 / 戻し交配 / モリス水迷路 / 加齢黄斑変性 / ラット / アポトーシス / 1塩基多型 |
Research Abstract |
ラットに強い光を照射すると、網膜外層において視細胞や色素上皮細胞のアポトーシスを伴う網膜変性を来たす(網膜光障害実験モデル)。この動物実験モデルには、系統差、つまり、ゲノム差に起因する表現型(感受性)の違いが認められる。そこで、この系統差の原因となる遺伝子を同定するために、このモデルに対して分子遺伝学的、動物行動学的、病理学的な観点から検討を行ってきた。 前年度は、網膜光障害感受性の責任遺伝子領域-1(Rpi1)を、約4 Mb、約90遺伝子を含むと予測される領域にまで限局化した。 当該年度は、これを更に限局化するために、連続戻し交配を引き続き行った。戻し交配第8世代(BC8)までの戻し交配個体では、Rpi1領域の更なる限局化はできなかったが、当該のRpi1領域のみがWKY型で、残り全ゲノム領域はLEW型の個体が実際に得られた。このことは、物理的に4 Mbにまで限局化できたことを示し、網膜光障害感受性を支配する責任遺伝子がこの4 Mb内に存在することを確認できた。ここで、公共データベースにて公開されているラット(各系統)の1塩基多型(SNPs)パターンを取得し、この領域内におけるWKYとLEW系統に特有のSNPsパターンを比較することにより、LEW系統特有の領域の除外が可能かについて調べたが、LEWとWKY系統間におけるSNPsパターンはこの領域全体を通して相互に異なり、限局化ができなかった。そのため、第3の系統としてF344ラット(感受性)を加えて、3系統間でのSNPs比較解析を実施した。これにより約1 Mbにまで限局化できた。また、限局化されたRpi1領域はそれぞれ約20遺伝子を含むと予測される2領域に分断された。このため、これらの領域をRpi1aおよびRpi1bと命名した。 当該年度は、加齢黄斑変性および対照者、合計176人分の血液検体を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)