2012 Fiscal Year Annual Research Report
視細胞特異蛋白質リカバリンの癌異所性発現がもたらす癌関連網膜症発症機序の解明
Project/Area Number |
22591945
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大黒 浩 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30203748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 太 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00419962)
前田 貴美人 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00452970)
大黒 幾代 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90305235)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌関連網膜症 / リカバリン / 自己免疫 |
Research Abstract |
癌患者の一部に腫瘍組織と神経組織に共通抗原が生じるためこれらに自己免疫を獲得し種々の神経障害を呈するparaneoplastic syndrome(PNS)が知られている。このうち癌関連網膜症では、同様な機序で網膜に対する自己免疫を獲得し、網膜色素変性様の進行性の網膜変性をきたす疾患で、現在のところ原因が不明で有効な治療のない難病である。これには肺癌等に随伴し、病理学的に視細胞が変性する狭義の癌関連網膜症CAR(cancer-associated retinopathy)と、悪性黒色腫に随伴し、CARとは臨床像が異なり、病理学的に網膜双極細胞が障害される悪性黒色腫随伴網膜症MAR (melanoma associated retinopathy)の2種類がある。 今回、癌関連網膜症の発症機序の解明と癌に異所性発現したリカバリンの癌細胞での役割を明らかとする目的で、今回申請者らの研究グループは平成22年より24年までの3年間にA)どのような癌にリカバリンがどのような頻度で異所性発現するのか?、B)網膜特異蛋白であるリカバリンがどのような機序で癌に異所性発現するのか?、C)癌に異所性発現したリカバリンがどのような機序により自己免疫を獲得するのか?、D)癌に異所性発現したリカバリンがどのような細胞内機序により癌の予後を変化させるのか? 以上上述の研究目的の答えを出すべく4つの主要な研究課題について生化学的、分子生物学的及び組織学的手法を総合して検討した。結果として、本邦初のMARの症例をいくつか発見することができ、今まで未知であったMAR抗原を同定できた。またヒトの複数の異なる癌組織でCAR抗原であるリカバリンの発現を確かめることができ、生命予後と発現の関連性についても検討することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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