2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591965
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木内 良明 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (40214738)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 眼圧測定 / 非接触眼圧計 / 高速カメラ / 角膜変位量 / 緑内障 |
Research Abstract |
研究の目的:角膜が薄いことが緑内障発症あるいは視神経障害進行の危険因子であることを示す疫学研究の報告が続いている。角膜が薄く眼球の硬性が少ないと緑内障が発症しやすくなるのか?非侵襲的に測定された眼球の硬性を指標として緑内障発症のメカニズムの中で眼球の硬性が果たす役割を明らかにすることを本研究の主目的とする。副次的に眼球硬性と眼圧測定値の関係を知る。 研究の成果:今回の研究期間中に明らかにしようとしたことは以下の4項目である。1)眼球硬性を示す各種パラメーターを得る最適条件を確立する。2)眼球硬性を示すパラメーターと臨床計測値の関係を明らかにする。3)緑内障発症における眼球硬性の影響を明らかにする。4)眼球硬性と眼圧測定値の関係を知る。 そのうち1)においては最適な条件を確立した。その結果を基に2)の解析を行い、眼圧測定早期の角膜変位量に影響を及ぼす因子として、眼圧、年齢、性別が選択された。角膜変位時の折れ曲がり曲率も年齢の影響を受けることを発見し、それぞれの結果は論文として受理あるいは発表された。さらに、角膜中央部と中間周辺部の変位量を合わせて解析した。年齢が高いほど角膜変位量が大きいこという特徴があるが、年齢の影響は眼圧測定初期よりも後期に現れやすいことが判明した。女性においては男性と比較して若いときには変位量が少なく、高齢になるにつれ変位量が増えることが分かった。つまり女性は年齢の影響をより一層受けやすいことになる。年齢の影響は角膜中央部の変位量に、性別の影響は角膜中間周辺部に出現することも判明した。3)に関しては高度近視群において角膜変位量と緑内障発症の関連が認められたが、症例数は十分といえない。4)に関して副次的に仰臥位での各種眼圧計の特性を明らかにし論文発表した。さらに眼圧が低状態では眼圧測定値が低く出ることを論文で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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