2012 Fiscal Year Annual Research Report
活性化グリア細胞を介した網膜傷害に対するスタチンの抑制効果の検討
Project/Area Number |
22591973
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
奥 英弘 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90177163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 雅之 大阪医科大学, 医学部, その他 (00238510)
小林 崇俊 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10567093)
奥野 高司 大阪医科大学, 医学部, その他 (20411366)
石崎 英介 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70530434)
高井 真司 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80288703)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | simvastatin / neuro-inflammation / 網膜神経節細胞 / アストロサイト / NFκB |
Research Abstract |
昨年までの研究で、視神経挫滅時には挫滅創にCD68陽性のマクロファージ・ミクログリアが遊走し、endothelinを分泌し、周囲のアストロサイトを活性化して、neuro-inflammationを惹起しながらグリア瘢痕を形成することを明らかにした。またneuro-inflammationの抑制で、神経保護作用が期待できることを示した。 スタチンはNFκBを抑制することから、neuro-inflammationを抑制し神経保護作用が期待できる。そこでsimvastatinを浸透圧ミニポンプで全身投与し、vehicle投与群を対照に神経保護作用を比較検討した。 実験には視神経挫滅モデルを用い、simvastatin(1mg/kg/day)は視神経挫滅の1週間前から全身投与した。その結果、simvastatinは網膜神経節細胞死を有意に抑制した。挫滅後3日で視神経挫滅部を免疫組織学的に検討すると、simvastatinはCD68陽性細胞の集積を抑制し、また白血球遊走を促進するケモカインであるMCP-1の発現を抑制していた。Real-time PCRによる検討でも、simvastatinはvehicle controlに比べて、CD68, MCP-1, ET-1, GFAP, TNF-α, iNOSの遺伝子発現を有意に抑制した。 視神経由来の培養アストロサイトを用いた系での検討でも、simvastatin(1.0 μM)はNFκBのリン酸化、核移行、DNA結合能などを有意に抑制することが確認できた。したがってsimvastatinの神経保護作用の機序として、アストロサイトのNFκBを抑制することで、neuro-inflammationを抑制している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article]2012
Author(s)
Shibata M, Sugiyama T, Kurimoto T, Oku H, Okuno T, Kobayashi T, Ikeda T.
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Journal Title
Invest Ophthalmol Vis Sci.
Volume: 53
Pages: 3726-32
DOI
Peer Reviewed
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