2011 Fiscal Year Annual Research Report
神経芽腫のがん幹細胞を標的とする腫瘍融解ウイルスを用いた新規治療開発研究
Project/Area Number |
22591976
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉田 英生 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60210712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菱木 知郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (00375776)
上條 岳彦 千葉県がんセンター(研究所), 発がん研究グループ, 部長 (90262708)
白澤 浩 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00216194)
齋藤 武 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20406044)
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Keywords | 神経芽腫 / がん幹細胞 / 腫瘍融解ウイルス |
Research Abstract |
Tumor sphere形成が神経芽腫・脳腫瘍の造腫瘍能を高率に促進するものであり、このTumor sphere形成によるがん幹細胞性の分子機構解明が、難治性神経芽腫・脳腫瘍に対する新規治療法の解明に結びつく可能性が示唆される。我々は従来からがん難治化のメカニズムとして、がん幹細胞の存在が重要であると認識し、がん幹細胞性を制御する分子の機能解析を行い興味深い結果を得ており、これらをこれまで報告してきた。 今年度はSphere形成によってがん幹細胞マーカーCD133の発現が転写レベルで増加し、さらにCD133がSphere細胞の生存を維持し、神経芽腫細胞のTumor sphere形成を促進することを見出した(Takenobu H et al.,ONCOGENE,2011)。現在、Tumor sphere特異的なCD133発現制御機構の解析を行っており、CD133プロモーター部位に結合してCD133転写を増加させる転写因子を同定しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vivo実験の本格化に至っていないが、in vitro解析をすすめている。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験で得られたデータをもとに、in vivo実験の本試験を開始する。
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