2012 Fiscal Year Annual Research Report
成長因子とドラッグデリバリーシステムを用いた重症気管軟化症の非侵襲治療法開発
Project/Area Number |
22591977
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 正彦 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00270877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古村 眞 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10422289)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 気管軟化症 / 成長因子 / ドラッグデリバリーシステム / 小児 |
Research Abstract |
本研究の目的は,外科的介入を必要とするような重症気管軟化症を低侵襲に治療する方法を開発することである.塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)などの成長因子を,ドラッグデリバリーシステム(DDS)を駆使して効果的に気管軟骨に作用させ,成長促進させる手法を用いる. 平成23年度までに,b-FGF 5μgを含浸させたゼラチンスポンジをラットの頸部気管膜様部背側に留置すると,気管内腔面積と気管軟骨の厚さが増大し,最も効果的に気管の成長を促進することができることがわかった. 平成24年度は.平成22年度に構築した実験系を用いて,気管の外圧を変化させた時の内腔面積の変化を計測し,成長促進させた気管が実際に潰れにくいものになっているかどうかを検証し,b-FGF 5μg投与によって成長促進した気管は,同週齢の正常気管と比較して潰れにくい傾向があることがわかった. さらに平成24年度は、マウスの気管内にb-FGF2.5μgを5日間投与することで、投与後4週間後に有意に気管の成長が促進されることを確認した。また、家兎に対して、気管支鏡を用いて、b-FGF100μgのゼラチンマイクロスフェアー溶液を気管支壁に局注することで、局注後4週間で有意に気管断面積の拡大を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)