2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポリグリコール酸フェルトをマトリックスとした生体内自己小腸再生療法の開発
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22591983
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木村 修 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10315963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 泰三 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20515291)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小腸機能不全 / 小腸再生 / 神経ペプチド / ポリグリコール酸フェルト / 胎児肺低形成 / 肺再生治療 |
Research Abstract |
ボンベシン投与群(30 μg/kg/day)で1.5cmまで自己再生することができた部位を組織学的に検索したところ、正常の腸管組織構造を有しておらず、薄い粘膜と繊維のみで構成されており、筋層を再生するためには、ボンベシンの投与だけでは不可能で、他の成長因子なども同時に投与する必要があるとの結論に至った。しかし、現在の研究費・研究期間に十分な余裕がないため、同様の神経ペプチドを呼吸器の再生に応用できないかと考え、胎児肺低形成の新たな治療方法の開発に研究目的を変更した。具体的にはボンベシンをCDH妊娠ラットに投与することにより、胎仔ラット肺の成熟度について検証した。妊娠Sprague-Dawley (SD)ラット(term22)に対し妊娠9.5日にnitrofen100mgを経鼻胃管を用いて胃内に投与した。CDHラットの発生率は53.6%(73/137)であった。HE染色ではCDHラット肺で肺胞腔の狭小化、肺胞壁の肥厚が認められ、肺低形成の所見に一致した。また、肺/体重比はnormal群(n=14):21.46±1.59mg、CDH群(n=37):15.45±2.71mgであり有意差を認めた(p<0.01)。CDH群におけるBBS投与は妊娠0日より腹腔内投与を開始し、BBS投与量を10,20,50μg/kg/dayに分けて評価した。その結果、肺/体重比はBBS10μg(n=17):16.48±2.62mg、BBS20μg(n=4):18.52±6.61mg、BBS50μg(n=8):21.34±4.0mgとなった。BBS非投与群とBBS50μg投与群では有意差を認めた(p<0.01)。またBBS10μgとBBS50μg投与群でも有意差を認めた(p<0.01)。以上よりCDHラット肺重量はBBS投与量依存性に増加することがわかった。現在そのメカニズムについて解析中。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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