2010 Fiscal Year Annual Research Report
ケロイド線維芽細胞の起源を探る-ケモカインに誘導されるfibrocyte-
Project/Area Number |
22591988
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
舟山 恵美 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (10533630)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 有平 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70271674)
古川 洋志 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00399924)
小山 明彦 北海道大学, 病院, 講師 (70374486)
林 利彦 北海道大学, 病院, 助教 (00432146)
齋藤 亮 北海道大学, 病院, 医員 (70507574)
|
Keywords | keloid / fibrocyte / fibroblast / myofibroblast / ケモカイン |
Research Abstract |
A)ケロイド組織におけるfibrocyteの存在の有無の確認 同意の得られた患者からケロイド組織を採取し,凍結標本,永久標本とした。Fibrocyteの存在の確認のために免疫組織化学染色に使用する抗体を吟味し,CD34の他にLSP-1,pro-collagen Iを用いる方針として,これらを準備した。また,連続切片上でfibrocyteの局在をより詳細に確認するためポドプラニン(リンパ管内皮マーカー),vWF(血管内皮細胞マーカー)等の併用も検討中である。現在,使用する抗体について組み合わせと条件を検討している。上記抗体によってfibroblastとfibrocyteを識別できることを証明するため,患者から採取した組織検体からfibroblastを,血液検体からfibrocyteを培養し,それぞれについて評価を行う方針である。 B)ケロイド組織内のケモカインの発現について 血管内皮細胞にCXCL12(SDF-1)が発現していたことについて,さらに複数の検体についても染色を行った。血管内皮細胞以外の発現についても現在確認中である。CXCL12と対となるCXCR4についても染色を行ったが,非特異的な所見であったため条件を再検討している。また今後,その他のケモカインとしてCCL3についても染色を行い,組織内のケモカインおよびケモカインレセプターの発現を評価する予定である。 なお,上記Aと同様にケモカインが発現している細胞について各種免疫染色を行い,その局在について検討する方針である。
|