2012 Fiscal Year Annual Research Report
ケロイドにおけるCOLIA2プロモーターの転写に関わるmicroRNAの発現調節
Project/Area Number |
22592003
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
清水 一 日本医科大学, 付置研究所, その他 (60398873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
M GHAZIZADEH 日本医科大学, 付置研究所, 准教授 (30190979)
土佐 眞美子 日本医科大学, 医学部, 講師 (30301568)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ケロイド / microRNA / 線維化 / IL-6 / コラーゲン |
Research Abstract |
本研究の目的はケロイドにおける線維化機構に関与するmicroRNA遺伝子の発現調節を明らかにすることにある。正常線維芽細胞(NF)及びケロイド線維芽細胞(KF)から抽出したRNAサンプルを用いmicroRNA遺伝子の網羅的解析を行ない、KFにおいてNFに比べ2倍以上の発現上昇を認めたmicro-RNA遺伝子にmiR-503、miR-886-3p、miR-129-3p、miR-199b-5p、miR-145、miR-19a、miR221、miR218、miR-7、miR-21、miR-1274aなどの遺伝子が検出された。 発現低下を示した遺伝子はmiR-1915,miR-10aなどが発現解析で確認された。発現上昇を示した遺伝子であるmiR-503、miR-19a遺伝子、発現低下を示した。miR-10a,miR-1915についてq-PCR法にてNF及びKFでのmRNAの発現を確認したところmiR-10a、miR-1915の発現低下を認めた事からこれらのmicroRNA遺伝子のNF,KFでの機能確認のための実験を標的microRNA遺伝子に対するinhibitorとRetinoic acid(RA)を用い過剰発現又は抑制による遺伝子の機能確認を行った。さらにNF及びKFにおいて標的遺伝子のコラーゲン及びプロコラーゲン産生量への影響の確認を行ない、inhibitorにより減少し、RAにより増加する事が確認された。また、標的microRNA遺伝子をKFに遺伝子導入し、72時間後にcell lysate及び培養上清中のコラーゲン、プロコラーゲン産生が低下したことからがケロイドにおいてコラーゲン産生を調節している可能性が示唆され、結果は第37回日本研究皮膚科学会総会において発表された。 ケロイド病変における線維化機構の抑制の分子標的としてのmicroRNA遺伝子の存在が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)