2012 Fiscal Year Annual Research Report
経時的脳内酸化ストレス評価に基づく重症脳障害患者の抗酸化治療の有効性に関する研究
Project/Area Number |
22592016
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
黒田 泰弘 香川大学, 医学部, 教授 (80234615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河北 賢哉 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10505803)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 低体温療法 / 急性重症脳障害 / 常温療法 / 神経集中治療 |
Research Abstract |
研究施行に必要なマイクロダイアリシスプローブが入手不可能となっている。個人輸入手続き調整中であり、入手でき次第研究再開する。そのためその準備段階として平成24年度は急性重症脳障害に対する神経集中治療としてのtargeted temperature management (TTM)を血管内体温管理装置により施行し、その効果を検討した。 1血管内体温管理装置による治療的低体温療法の冷却能力および体温安定性に関する検討 重症脳卒中10例、重症頭部外傷6例、心停止後症候群8例を対象とした。血管内体温管理装置法(T群)12例、自動式体表面ジェルパッド法(A群)6例、従来型ブランケットによる体温管理法(M群)6例で比較検討した。導入時目標体温到達までの冷却速度を3群間で比較し、また低体温維持期の24時間を1時間毎、設定温度と膀胱温との誤差を3群で比較した。平均冷却速度(℃/hr)はT群1.56、A群1.11、M群0.38でありT群が有意にM群より高速であった。維持の平均体温誤差(℃)はT群0.09、A群0.12、M群0.32でありT群およびA群の誤差はM群より有意に小さかった。 2重症くも膜下出血に対する血管内体温管理装置にいる積極的常温療法の効果の検討 破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血17例(H-K grade 3-5)に対して積極的常温療法を114±32時間行った(脳血管攣縮期の中期のみ)。体温は常温療法前37.4±0.5℃、常温療法後37.4±0.5℃、であったのに対して常温療法中は36.9±0.5℃で維持された。症候性脳血管攣縮は16.7 %,退院時転帰良好率は58.3%と当院の過去の成績(それぞれ22.2 %、51.9 %)に比して改善傾向がみられた。 今後はTTMにおける脳内酸化ストレス評価をマイクロダイアリシスにより評価し、上記結果と会わせて検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Neurological Benefit of Therapeutic Hypothermia Following Return of Spontaneous Circulation for Out-of-Hospital Non-Shockable Cardiac Arrest.2012
Author(s)
Taketomo Soga, Ken Nagao, Hirotaka Sawano, Hiroyuki Yokoyama, Yoshio Tahara, Mamoru Hase, Takayuki Otani, Shinichi Shirai, Hiroshi Hazui, Hideki Arimoto, Kazunori Kashiwase, Shunji Kasaoka, Tomokazu Motomura, Yasuhiro Kuroda, Yuji Yasuga, Naohiro Yonemoto, Hiroshi Nonogi, for the J-PULSE-Hypo Investigators
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Journal Title
Circ J
Volume: 76
Pages: 2579 - 2585
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